三浦半島の城ヶ島(馬の背洞門)で夏の大三角と天の川を観察

三浦半島城ヶ島の馬の背洞門と夏の天の川

 8月上旬の三日月の夜、三浦半島の最南端にある城ヶ島(神奈川県三浦市)で、東の空高くに輝く夏の大三角と、南の空を縦に貫く天の川を観察してきました。

 駐車場からハイキングコースを1kmほど歩いた海岸にある「馬の背洞門」は、星景写真を撮れる有名スポット。虫刺されには要注意ですが素敵な星空を楽しめます。

夏の大三角と天の川を見たい

夏の大三角(ベガ・アルタイル・デネブ)

photo by Wikipedia「夏の大三角」

 小学校の夏休みの宿題となっていた「夏の大三角」の観察。せっかくなら天の川と一緒に見たいけど、夜でも明るい千葉県北西部だと天の川は見ることができずorz

夏の大三角とは、はくちょう座のデネブ、わし座のアルタイル、こと座のベガの3つの星を結んで描かれる細長い大きな三角形。3星のうちベガとアルタイルは、七夕の伝説における「おりひめ(織姫)」と「ひこぼし(彦星)」である。

野島崎か城ヶ島か

SCWで調べた房総半島・三浦半島・伊豆半島の状況

 気温も湿度も高く、新月の3日後で月齢は3.4。ベストコンディションではないものの、光害の影響を受ける南関東でも、それなりに暗い場所なら観察できるはず!

 SCWで予報を確認すると房総半島と三浦半島は雲が少なめ、伊豆半島の南部は雲がかかりそう。夏期講習から帰ってきた子供達と合流したらすぐに出発。

 梅雨入り前の週末に房総半島の最南端にある野島崎灯台まで出かけて星空を観察していたので、今回は三浦半島に行ってみることに。目指すは最南端の城ヶ島です。

関連記事
野島崎灯台で撮影したベンチと天の川
夏の夜空を彩る天の川。2019年6月初旬に房総半島の最南端にある野島崎公園で撮影の練習をしてみました。LightroomとPhotoshopを駆使したコンポジット処理で高感度ノイズを減らす実験をしてみたり、白いベンチと天の川の星景写真を撮ってみました。

東京都心から約2時間の星空

 湾岸線から横横道路を経由し長井海の手公園ソレイユの丘で一休み。キャンパーには公園としてより、新しいキャンプ場としてのほうが有名かもしれませんね。

 ソレイユの丘は夕方に入庫すると駐車料金が無料になるのが良い感じ。城ヶ島までクルマで約20分です。三崎港の近くでマグロ料理を食べ19時半に到着。

1ヶ月前に帰れマンデーのバスサンドの旅で城ヶ島周辺が登場したばかりだったので、とても参考になりました(^^)

馬の背洞門まで徒歩で1km

 路上駐車すると捕まる可能性があるらしく、城ヶ島第1駐車場にクルマを停め、徒歩で馬の背洞門に向かいます。事前の下見(ロケハン)を一切していないことが不安要素。

  • 三脚2台
  • 一眼レフ&レンズ
  • 360度カメラ
  • レリーズ&フィルターなど

 全身に虫除けスプレーをしたらLEDライトを持って出発。南の空にうっすらと天の川が見え、期待に胸が高まります。駐車場の近くにトイレや自販機があるのが便利ですね。

星景撮影スポット「馬の背洞門」

2019/08/04 神奈川県三浦市 城ヶ島 馬の背洞門 – Spherical Image – RICOH THETA

 Google Mapsを頼りに第1展望台、モニュメント、第2展望台を通過し、突き当たりを右に進むと狭い道となり、駐車場から徒歩25分ほどで眼下に赤い光を発見。

 どうやら星空を撮影されている方が10人ほどいるようです。階段を下りて岩場をジャンプし、馬の背洞門がある砂浜に到着。まずは三脚にRICOH THETA SCをセット。

 西の相模湾に沈んでいく三日月の明るさ、天の川が立ち上る南の空、光害の影響を受ける北の空など、360度カメラで撮影すると一目瞭然。高感度ノイズだらけですがw

天の川をまたぐ夏の大三角

三浦半島城ヶ島で夏の大三角を観察

 夏休みの宿題となっている夏の大三角を探索すると、東の空の仰角60度ほどに明るく輝くベガ(織姫星)、ベガの右下にアルタイル(彦星)をそれぞれ発見。

 さらにベガの左下にデネブを発見し、大きな三角形を描く夏の大三角の完成。織姫と彦星が薄い天の川を挟んでおり、しばし子供達と七夕話をしながら観察。

 城ヶ島は北側(東京方面)の街明かりが激しく、東を向いて夏の大三角を撮ると写真の左側が真っ白になるほど。星空ぐるぐる写真を撮るには厳しい環境かもしれません。

関連記事
はじめて撮った星空ぐるぐる写真
北極星を中心に数多の星が同心円状に広がる星空ぐるぐる写真。2019年1月上旬の新月の夜、富士山近くのキャンプ場「PICA Fujiyama」に滞在しインターバル撮影と比較明合成で撮影してみました。完成するまでドキドキ、出来栄えはイマイチ。

南の空に木星と天の川

三浦半島の堂ヶ島で撮影した夏の天の川

 子供達に360度カメラの使い方を教えたら撮影を任せ、南の空を観察開始。美しい天の川が夜空を縦に貫き、さそり座の近くにはひときわ明るい木星がありました。

 夜空に雲はほとんどかかっておらず、SCWの予報の正確さに感謝。いて座周辺の濃い部分がそれなりに見えており、久しぶりに良い星空を見ることができました。

 クルマで約2時間+徒歩25分でこれだけ見えれば満足。サンダルで行くには厳しい岩場と砂場で、暗い夜道を通って子供達を連れてくるにはやや不向きな場所でした。

真夏の天の川と馬の背洞門

馬の背洞門と天の川のコラボレーション

 現地にいた方々のお目当ては、馬の背洞門と天の川の星景写真撮影のようです。大きさや形状からフルサイズの方がほとんどで、まあ自分のような安物カメラはレアですねw

 21時過ぎに三日月が水平線に沈み、空が一段と暗くなり天の川も濃くなりましたが、虫刺されの被害にあった子供達が限界となり、滞在50分ほどで馬の背洞門から撤退。

虫刺されと蜘蛛の巣に要注意

城ヶ島から西の相模湾に沈む三日月

 今回は撮影時間が足りず、コンポジット処理に使うインターバル撮影は断念。帰路はある程度道がわかるため、サクサク歩いて20分ほどで城ヶ島第1駐車場に帰還しました。

 往復で蜘蛛の巣に絡まること約30回、現地で虫に刺されること約10ヶ所。イカリジンの虫除けをしても、塗りが足りなかったのか効果がなかったのか、耳や足先をやられましたorz

関連記事
パワー森林香をジュラルミンペグで吊るす
夏キャンプの虫除け対策として森林香やパーフェクトポーション、ハッカ油スプレーやシトロネラキャンドルなどの効果を試してみました。スクリーンタープやランタンなど目に見えて効果がわかる大物と比べ小物は評価が難しい!

まとめ

ソレイユの丘の遊具で一休み

 三浦半島の最南端にある城ヶ島は南の空が暗く、夏の天の川を観察するのに適した場所だと思います。ただ、馬の背洞門まで行くと、少し難易度が上がるかもしれません。

 ソレイユの丘で遊んだり、三崎港で美味しいマグロを食べたり、海岸で磯遊びしたり、城ヶ島周辺は色々と楽しめます。東京都心から約2時間という近さも魅力です。

 南東に館山市街地、南西に伊豆大島があり光害の影響を受けますが、新潟の山奥にあるスノーピーク本社キャンプ場で見た天の川と大差ないレベルだと感じました。

関連記事
スノーピークの未来を語るセッション
Snow Peak Way 2018 Premium参加レポ(中編)。2日目は寺泊で海鮮を堪能しWESTでお買い物。キャンプ場ではガーランド作りや似顔絵ブース。Future Session From TAKIBI TALKや社長とのバータイムなどユーザーとスタッフの距離感が近いイベントでした。