2016年キャンプシーズン開幕戦として東京都江東区にある「若洲公園キャンプ場」に初めて行ってきました。
昨年10月以来しばらくファミリーキャンプに行っていなかったため、色々と勘を取り戻すためにもまずは手軽に近場で1泊2日の試運転。
あらかじめ自宅で出来るキャンプ道具の簡単な点検は終えていましたが、大きな幕体を広げたり組み立てることまでは出来ていないため、実際に設営しながらメンテナンス要否を確認するのも目的の一つです。
この記事の目次
若洲公園キャンプ場レポ
若洲公園キャンプ場は江東区立若洲公園内にあるキャンプ場。東京23区内のベイエリアにあり、東京近郊からのアクセスの良さは他の追従を許しません。
最寄り駅は京葉線・武蔵野線・有楽町線・りんかい線の新木場駅。さすがに徒歩では難しい距離ですが、駅から定期的に路線バスが運行しています。
利用料金と滞在時間
区立公園内にあるキャンプ場のためか利用料金は破格の安さ。料金表によると大人900円、小中学生450円、幼児0円とのこと。
我が家のような大人2名+幼稚園児2名の4人家族だと、計1800円で1泊2日利用できました。立地と安さのバランスが凄いことになってますね。
チェックイン時間は10:15~と早め。もし寝坊して出発が遅れても心配無用なほど近くて手軽なキャンプ場といえます。
チェックアウト時間は翌朝10時チェックアウト、もしくは翌日21時チェックアウトの2パターンから選ぶことが出来ます。
先ほどの料金は翌日21時チェックアウトの場合で、もし翌朝10時チェックアウトなら大人一人600円。この価格差だとほとんどの方が遅いチェックアウトを選ぶような気がします。
キャンプ場の雰囲気
都内ベイエリアの中でも埠頭の一角にあるため、マンションが林立するような光景ではなく工業地帯(港湾地帯)のような景色。
敷地内に緑はありますが人工的な公園をベースとしているため、地方にあるような木々に囲まれたキャンプ場とは少しイメージが異なるかもしれません。
とはいえ若洲公園キャンプ場内は予想以上にキレイに整備されており、ちょっとした高規格キャンプ場のような雰囲気もあります。
各区画は木々で遮られることもなくプライベート感はほとんどありません。今回は空いている時期に行ったためほとんど気になりませんでしたが、もし夏休みのような混雑しているときだと隣のサイトが近く感じられそうです。
初訪問にあたり事前に地図を見て少し嫌な予感はしていたのですが、交通量の多さと走行音による騒音がかなりあります。
東京ゲートブリッジが若洲公園キャンプ場のすぐそばを高架で走っており、大きな貨物トラックやトレーラーが走行すると小さな段差を通過したときにクルマの音が結構響きました。
どうも東京ゲートブリッジの高架下は集合場所として使われているのか、土曜日夜はバイクが集まってふかしていたり若者が騒いでいたりして、都会的な騒音(ある意味で田舎的な騒音)が気になる人はいるようです。
サイトの状況
今回滞在したのはキャンプ場入って左側にあるスペース。若洲公園キャンプ場は予約時にサイトを選ぶことが出来ず、当日受付時に指定されたサイトを使用することになります。
区画は土や芝生となっており、ペグの打ち込みは非常に容易でした。ソリステやエリステのような鍛造ペグでなくても(プラスチックペグやジュラルミンペグでも)問題なさそうです。
キャンプ場入って右側や真ん中は区画同士の間隔が狭く整然と並んでいますが、左側はサイトが点々と配置されているため各スペースには余裕が感じられます。
ただ東京ゲートブリッジと近接しているため騒音がかなり気になります。会話が聞こえないほど爆音ではありませんが、どうしても夜中でも走行するクルマがいるため寝れないかもしれない不安がある場合は耳栓持参が安心です。
一方でキャンプ場入って右側になればなるほど東京ゲートブリッジから離れるため、騒音は相対的に小さく感じられました。サイトの希望が通るかは不明ですが、ダメ元で申し出てみる価値はあるかもしれません。
水まわりをチェック
女性が気になる水まわり(炊事棟やトイレ、洗面所)については期待していませんでしたが、良い意味で期待を裏切られました。サイト同様に十分キレイでした。
お湯こそ出ませんが、水道の数も十分あって混雑することはありませんでした。どうしても寒い時期には給湯設備が欲しくなりますが、利用料金を考えれば我慢できるレベルです。
流しに洗剤やハンドソープは設置されていませんでしたが、亀の子たわしがいくつか置いてあり自由に使えるようです。炊事棟は夜暗いとき電灯を点けることもできました。
全体的にキレイに掃除されているため大きな不満はありませんが、175cmの自分が洗い物すると流しが低くて腰が痛くなるのが気になりました。
炊事棟と同様にトイレも点在しており、数も十分確保されています。やはりキレイに掃除されており、嫌な臭いもほとんど感じませんでした。
高規格キャンプ場によくある温かい便座やウォシュレットはありませんが、水まわりに対して大きな不満の残らないレベルで維持されているのが全般的に素晴らしいです。
2016年の試運転キャンプ
2016年の初キャンプを近場で簡単に済ませようと考えたのは、前回のファミリーキャンプから数ヶ月経ってしまい勘やコツを取り戻す必要があるため。
とにかく勘を取り戻さないことにはキャンプシーズンを乗り切れないため、リハビリも兼ねてキャンプするにあたり目標としたのは次の通りです。
- 積み込みノウハウを習得する
- トルテュproの効率的な設営手順を思い出す
- 持ち物リストに過不足ないか確認する
- 新アイテムをキャンプ場で試してみる
- ホワイトデーのお返しを作る
1.積み込みノウハウを習得する
しばらくキャンプ道具をクルマに積載していなかったことに加え、愛車がレガシィツーリングワゴンからフォレスターに替わったため、積み込みノウハウの習得を心がけました。
1泊2日ということもあり荷物は比較的少なめですが、大量のキャンプ道具を運ぶためには工夫が必要だと実感。引き続き最適な積み込み方を見つけていくことにします。
2.トルテュproの効率的な設営手順を思い出す
スノーピークの2ルームシェルター「トルテュpro」を短時間で効率的に設営する手順については、以前ブログに書いた設営講習会のポイントを踏まえて実践してみました。
とにかく幕体が重くて設営に苦労するのがトルテュの特徴。久しぶりだし一人で設営できるか不安はありましたが、いざやってみると(張り綱なしで)40分ほどで完成。
相変わらずリッジポールが大きく曲がっているのと、徐々に他のフレーム(特にAフレーム)が曲がりつつあるのは気がかりですが、1時間以内で設営できれば満足です。
3.持ち物リストに過不足ないか確認する
我が家のファミリーキャンプ持ち物リストはEvernote上にマスターデータを記録し、出発前の準備段階で紙出ししてチェックリストのように使用しています。
リストに従い荷物を積んだ結果、大きな忘れ物はありませんでした。しいていえば今回だけの持ち物として「泡立て器」を持参するはずでしたが忘れてしまい、スプーンやフォークなどで代用したくらい。
寒い季節はアルパカストーブや着替えなど大きくてかさばるものが増えてくるため、引き続き必要なものだけ持ち込むように心掛けていきたいと思います。
4.新アイテムをキャンプ場で試してみる
ブログ冬眠中にいくつか購入した新アイテムがあるため、キャンプ場デビューさせて使い勝手を検証してみました。
ユニフレームのちびパンはシーズニングが必要なため、今回の試運転キャンプで4枚とも実施しました。炒め物やオーブン料理などにも使用し、小さなスキレットの使い勝手が非常に良いことを実感。ちびパンはもっと早く買っていれば良かったです。
村の鍛冶屋のリラックスハイバックチェアは、メイン用途はリビングでくつろぐ用として購入したのですが、せっかくなのでアウトドアでも使ってみました。
アルパカストーブの前に置き、頭を背もたれに預けてリラックスすると気持ちよく寝れます。概ね期待通りではありましたが、やはり収束時の長さがあるため積載にはちょっと苦労。
5.ホワイトデーのお返しを作る
バレンタインチョコのお返しとして、ホワイトデー前日の日曜日にチョコブラウニーを子供達と一緒に作りました。
自宅のオーブンレンジで作るのは簡単ですが、アウトドアで作るとなると多少なりとも不便な面はあるため、工夫しながらちびパンとフォールディングオーブンで焼き上げました。
いつも通りのキャンプスタイル
当初目標としていたことは概ね実践・検証できたため、あとはいつも通りな感じでマッタリ過ごしていました。
子供達と公園で遊ぶこと、アウトドア的な調理を作ること、おつまみを作ることなど昨シーズンと大きくは変わらないファミリーキャンプスタイルです。
ちびパンでハンバーグ作り
スキレットを買ったらハンバーグを焼いてみたかったので、子供達とコネコネしてちびパンで焼きました。外はカリッと中はジューシーなハンバーグが完成!
焼いたら皿に盛るを繰り返していたため食器としてのちびパンの出番はありませんでしたが、次回はハンバーグと添え物を乗せて一人一枚ちびパンでプレート料理を試してみたいと思います。
いつものピザ作り
今回の試運転キャンプではフォールディングオーブンが大活躍。チョコブラウニー作り以外にも手作りピザを焼いたりしました。
いつも通り自宅を出発する直前にホームベーカリーで生地を練ってきて、キャンプ場に着いたらお昼ご飯としてピザ作り。我が家の定番スタイルとなっています。
生地を伸ばしたりソースを塗ったり、好きなトッピングを乗せたりするのは子供達もすっかり経験豊富な有識者となり、ほとんどお任せしても問題なし。
いつもはカルディのトマト缶を使っていましたが、今回はちゃんとしたピザソースで作ってみました。やはり味の違いは歴然で、ピザソースのほうがより美味しかったです。
厚切りベーコンのマフィン
朝食はふるさと納税でゲットした厚切りベーコンを炭火で焼いて、レタスと共にイングリッシュマフィンに挟んで食べました。外で食べると感動するくらい美味しい!
自宅でこんなオシャレな朝食が登場するのは非常にレアですが、アウトドアに来ると食事が非常に充実するため総じて満足度が高め。
ベーコンを焼くついでにウインナーやシシャモを焼いたりしてみました。外で食べるにはちょっと肌寒い季節でしたが、2ルームテント内に篭っていればストーブの熱で温かく過ごせて快適そのものです。
まとめ
若洲公園キャンプ場は立地の良さ、滞在時間の長さ、安い料金、キレイなサイトなどの好条件が揃っており、噂通り非常に人気のあるキャンプ場だと思います。
雰囲気がイマイチだったり、騒音がうるさかったりするかもしれませんが、我が家のようにキャンプシーズン初めの慣らしとして使用するのが最高に適しているキャンプ場と感じました。
素晴らしいポイント
- アクセスが抜群に良い
- 破格の料金体系
- 1泊2日でも滞在時間が長い
- サイトが整備されていてキレイ
- 水まわりも掃除されていてキレイ
- 大きな広場やレンタサイクルがある
- テーブルや炉が多数設置されている
- 雨宿りできる大きな東屋がある
- 海釣りできる場所が近くにある
イマイチなポイント
- 森や川などアウトドア的な雰囲気は感じられない
- リアカーで片道3分~5分程度の荷物運びが必要
- 東京ゲートブリッジ近くの騒音がうるさい
- キャンプシーズン中は予約が非常に取りづらい
- 宿泊者のマナー(モラル)が気になるかもしれない
- 便座が冷たい、ウォシュレットは無い、お湯は出ない
- ゴミは持ち帰る必要あり
- 花火が禁止されている
- ペットは同伴・入場できない
- 場所にもよるがサイト自体は大きくない
これから今シーズン中に新たな予約を取るのは難しそうですが、来年もシーズン初めの慣らしは若洲公園キャンプ場がアリかもと思えました。