卓上や地面にカメラを固定してブレを防ぎたいとき、ミニ三脚「Manfrotto PIXI EVO」を愛用しています。秀逸なデザインと使い勝手の良さをとても気に入っています。
耐荷重が2.5kgもあり、フルサイズミラーレス一眼にマクロレンズを付けても余裕あり。ボール雲台で構図を容易に変えることができ、多少ながらも高さを調整できる優れもの。
カメラの付け外しやすさを求め、アルカスイス互換のクイックリリースクランプを取り付けると、縦構図(縦位置)にも切り替えやすく、PIXI EVOがさらに便利になりました。
この記事の目次
Manfrotto PIXI EVO
- 重量:約260g
- 耐荷重:約2.5kg
- 最大高:約19cm(実測)
- 最低高:約10cm(実測)
- 開脚角度:2段階
- 長さ調節:5段階
イタリアらしいデザインの良さが魅力のマンフロット。トラベル三脚「Befree Advanced」とともにキャンプ等で愛用しているのが卓上三脚「PIXI EVO」です。
耐荷重2.5kgで大きい機材にも対応
PIXI EVOの耐荷重は約2.5kg。余裕をもって仕様の半分までだとしても、フルサイズミラーレス一眼+キットレンズを付けても約1.2kg。十分乗せることができます。
重心が遠くになりがちなAPS-Cミラーレス一眼+望遠ズームレンズ(70-300mm)で試してみたところ、バランスが悪くなる脚の向きにもかかわらず安定していました。
足の開きや長さで高さを微調整できる
脚の開きは2段階、脚の長さは5段階の調節が可能です。実測ではカメラ台の高さが最低10cm(脚を開いて一番短く)、最高19cm(脚を閉じて一番長く)でした。
卓上三脚としてはやや大きめなので、スマートフォンを固定するだけならコンパクトなミニ三脚の方が向いています。PIXI EVOは一眼レフやミラーレス一眼に最適です。
縦位置可能で自由に構図できる
PIXI EVOは脚とボール雲台が一体化しており、小ネジ(1/4インチ)でカメラに取り付けます。可動範囲が広く、やや不安定ながらも縦位置にも対応しています。
さすがに1万円以上する高価な自由雲台ほどの滑らかさはなく、フリクション調整も水平パンもできません。縦位置はL字プレートを使ったほうが安定します。
360度カメラや星空撮影にも使える
RICOH THETA Z1 サンプル 灯台と天の川 #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA
PIXI EVOは全天球カメラ「RICOH THETA」シリーズを地面に置くときの土台にもちょうど良いサイズです。上の写真は沖縄県宮古島市の東平安名岬で1枚撮りしたもの。
長時間露光が必要な星空撮影には三脚の十分な固定力が必要不可欠ですが、PIXI EVOとRICOH THETAの組み合わせだと、360度見渡しても特にブレは感じませんでした。
三脚を閉じて自撮り棒代わりに
三脚の脚を閉じて持てば、自撮り棒のように使うこともできます。重い機材だとさすがに腕が辛いですが、スマートフォンを挟むホルダーを併用すれば1台2役です。
アルカスイス互換クランプ
3年ほどPIXI EVOを使い込んできて、毎回ネジでカメラを取り付けるのが手間に感じてきました。PIXI EVOがアルカスイス互換なら楽チンなのではないかと。
というわけで、コンパクトなNeewerのクイックリリースプレートを購入しました。これでアルカスイス互換プレートを毎回付けたり外したりする必要がなくなります。
PIXI EVOにピッタリなミニサイズ
- サイズ:約75mm x 約38mm x 約14mm
- 材質:アルミニウム
- 重量:65g
- 取り付け方法:1/4ネジ
- クランプ調整幅:約7mm
専用品かと思うほどピッタリな大きさです。ただ、普段使っている自由雲台「SIRUI K-10X」や「SIRUI K-20X」にあるような落下防止用のストッパーはありません。
アルカスイス互換プレートとの相性
クチコミによると個体差があるようですが、いまのところ適度なトルクがあって悪くないです。いくつかの互換プレートで試したところ、何の問題もなく締め付けできました。
- Peak Design スタンダードプレート PL-S-3
- Peak Design デュアルプレート PL-D-2
- Manfrotto Befree Advanced 付属プレート 200PL-PRO
- SIRUI G-10KX 付属プレート TY-50X
- SIRUI K-10X 付属プレート TY-50
- SIRUI K-20X 付属プレート TY-60
- SmallRig L字ブラケット 2947
L字ブラケットで縦構図にしやすい
アルカスイス互換クランプは、カメラに取り付けるL字ブラケットと相性抜群。横構図(横位置)はもちろん、縦構図(縦位置)にも数秒で切り替えられます。
SmallRigのL字プレートを付けて縦位置で固定できました。多少クランプのほうが小さくても、しっかり固定できるアルカスイスの仕組みってほんと凄いですね。
クランプで90度向きを変えられる
Neewerのクイックリリースクランプは、クランプ自身がアルカスイス互換プレートになっています。つまり、クランプの向きを90度回転させることができます。
例えばジンバルと三脚を行き来するときや望遠レンズの三脚座にクイックリリースクランプを付けておくときなど、90度回転していると地味に使いやすいと感じます。
まとめ
マンフロットのミニ三脚「PIXI EVO」は、そのまま使っても便利だけど、アルカスイス互換クランプを付けることでカメラを付け外しやすく、さらに使いやすくなります。
耐荷重とカメラ台の大きさから、やや小さめのクランプがおすすめ。同形状の互換クランプはNeewer以外にもあり、レビュー評価や価格で決めて問題ないかと思います。