スノーピーク会員制度の改悪に怒りを通り越して呆れ果てた

　2021年11月20日に発表されたスノーピーク（Snow Peak）の新たな会員サービス。新会員制度について読めば読むほど怒りがこみあげ、最後には呆れ果てました。

　既存のプラチナ会員・ブラック会員が特に冷遇され、あまりの改悪っぷりにSNS上でも怨嗟の声があふれかえっています。私はこの制度変更には反対の立場です。

会員制度のリニューアル

　スノーピークのポイントカード会員制度は7階層になっています（2021年11月時点）。現在の会員ランクによって制度改定の影響は様々。

• ダイヤモンド会員
• サファイア会員
• ブラック会員【影響大】
• プラチナ会員【影響中】
• ゴールド会員
• シルバー会員
• レギュラー会員

会員制度の変更内容（良い点）

　私なりの理解では、今回の制度変更のメリットは上記の通りです。サファイア会員以上であれば制度改定の悪影響は少なく、上顧客の優遇っぷりに拍車がかかる形に。

　北海道の歌才ルピックやオートリゾート八雲、三重県の志摩オートキャンプ場など行ったことのあるキャンプ場も加算対象となっていました。これは素直に嬉しい。

会員制度の変更内容（悪い点） 

　私なりの理解では、今回の制度変更のデメリットは上記の通りです。これまでそれなりに貢献してきたであろうプラチナ会員とブラック会員が狙い撃ちされていると感じます。

ブラック昇格が通算から単年に

　特にブラック会員へのランクアップが通算100万円から単年50万円相当になり、数年かけてスノーピーク製品をコツコツと買い増していく層を直撃しています。

　おこずかい制のサラリーマンをブラック会員にランクアップさせたくないという意図を感じる制度設計です。スノーピーク製品だけで年間50万円はよほどのまとめ買い。

ブラック維持のクレカ年会費3万円

　プラチナ会員を維持するためにクレジットカードを作り、その年会費が3,300円というのは百歩譲って仕方ない。ただ、やり方がせこすぎて呆れる。

　問題はブラック会員。年会費33,000円というのは酷いですね。私は持っていませんが、既にゴールドカードを持っている人からしたら怒りしかないでしょうね。

批判ばかりではなく提案してみる

　既に決定事項として公表されたため、意見を述べても仕方ありませんが、批判ではなく提案として書いてみます（もちろん現状維持が最善手）。例えばこんな感じ。

　2021年時点でプラチナ会員以上で1万人程度はいるものと思われます。その応対の負荷があまりに高いのであれば、何かしらの施策は受け入れざるを得ないかなと。

高い山には広い裾野が必要

出典：会員制度リニューアルのお知らせ

　ここだけスクショ撮らさせてもらいました。制度改定においては十分に検討を重ねたと思料しますが、本当にユーザーを大事に思っているなら、推敲に推敲を重ねるべきかと。

　一番大事な箇所に「ロイヤルカスタマーの”皆さん”に」とは、いくら隠したつもりでも、会社としての姿勢（上から目線）が表現に出てしまっていますね。

　一般的には富士山のように「高い山には広い裾野が必要」と言われているのですが、今後は槍ヶ岳やマッターホルンのような尖った山でも目指すのでしょうか。

まとめ

　これを機にスノーピークユーザーであることをやめる、と考えている方は少なくないかと思います。このまま何もしなければ私もランクダウンします。色々と悩み中。

　クレジットカードを作ればランクダウンしない、とはずいぶん挑戦的（というより挑発的）な制度変更だなと。熟慮を重ねた？苦渋の決断？いずれにせよ注目ですね。

公式サイト会員制度リニューアルのお知らせ

冷静になって改善策を考えてみた

　追記。制度変更を受け入れやすくする施策を冷静になって考えてみました。クレジットカードの年会費相当分のポイントを毎年付与するという改善案はどうでしょうか。

　例えばブラック会員向けのクレカは年会費33,000円なので、毎年30,000ポイント付与されるなら自分は追加でカード作っても良いです。そのポイントでギア買いますし。

　ポイント率アップとかゴールドカード発行とかなくて構いません。一定数は嫌気がさして離脱すると思いますが、落としどころとして悪くないのではと考えています。