カーボン5段で小さくたためるトラベル三脚「SIRUI T-1205SK」

SIRUI T-1205SKは一脚としても利用可能

 トレッキングやキャンプの荷物、特に撮影機材の軽量化を図るため、カーボン5段のトラベル三脚「SIRUI T-1205SK + G-10KX セット」を導入しました。

 アルカスイス互換の自由雲台込みで逆縮長38cmとコンパクトなサイズに収まり、センターポールを伸ばすと鼻の高さにファインダーが来るから楽な姿勢で撮りやすい!

 長時間露光する星空撮影には向かないものの、旅行にはピッタリ。これまで使用してきたアルミ4段のトラベル三脚「Manfrotto Befree Advanced」と比較してみました。

SIRUI T-1205SK レビュー

SIRUI T-1205SKとN-2204SKを比較

 ただいま奥深き三脚沼にどっぷり浸かっております。シルイの三脚としては普段メインで使用しているカーボン4段のトラベル三脚「N-2204SK」以来、2本目の購入です。

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カーボン5段のトラベル三脚

SIRUI T-1205SKの外箱

 軽い山登り(トレッキング・ハイキング)に持って行く三脚を購入するにあたり、以下のスペックを満たす製品を価格.comのスペック検索であれこれ調べました。

  • 縮長40cm以下(なるべく短く、逆向きも可)
  • 全長140cm以上(なるべく高く)
  • 自由雲台込みで1.5kg以下(なるべく軽く)
  • 雲台とプレートがアルカスイス互換であること
  • フリクション調整・パン可能な雲台であること
  • カーボンであること(冬キャンプでも使うため)
  • 税込4万円以内(できれば3万円以内)

 マンフロットのElementスモールが最有力でしたが、Befreeアドバンスと比べ耐荷重が半分になる点に不安があり見送りました。とはいえかなりお買い得な三脚だと思います。

SIRUI T-1205SKのスペック

SIRUI T-1205SKは伸ばしやすいツイストロック式

  • 材質/段数:カーボン5段
  • パイプ径1段目:25mm
  • パイプ径5段目:13mm
  • 収納高:450mm
  • 逆縮長:380mm
  • 全伸長:1,320mm
  • 伸長:1,160mm
  • 最低高:170mm
  • 耐荷重:10kg
  • 重量:1,111g(実測)

 SIRUI T-1205SK単体のスペックは上記の通りです。アルカスイス互換の自由雲台SIRUI G-10KXが付いたお得なセットを購入しました。雲台は別投稿で比較しています。

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Befree Advancedとの比較

SIRUI T-1205SK + G-10KX

三脚比較 T-1205SK
+ G-10KX
Befree
Advanced
勝者
パイプ径大 25mm 22.5mm シルイの勝ち
パイプ径小 13mm 12mm シルイの勝ち
素材/段数 カーボン5段 アルミ4段 引き分け
全高 124cm 133cm マンフロットの勝ち
最全高 142cm 150cm マンフロットの勝ち
逆縮長 38cm 40cm シルイの勝ち
耐荷重 10kg 8kg シルイの勝ち
重量 約1.39kg 約1.54kg シルイの勝ち
一脚化 可能 不可能 シルイの勝ち
互換性 アルカスイス互換 プレートのみ シルイの勝ち
実売価格 Amazon Amazon マンフロットの勝ち

 トラベル三脚として人気のあるBefreeアドバンスと比較してみました。共通の仕様はツイストロック、雲台がパン可能・フリクション調整可能、開脚角度3段階などです。

愛用していたBefreeアドバンスは過酷な環境が祟ったのか雲台のボールが硬化?してしまい、毎回使いはじめがカチコチ。自由雲台ならぬ不自由雲台orz
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望遠レンズを載せても安定

2021年の中秋の名月を望遠レンズで撮ってみた

300mm, f8.0, 1/200s, ISO160(FUJIFILM X-S10, XF70-300mm f4-5.6)

 2021年の中秋の名月は8年ぶりの満月。マンションのベランダにSIRUI T-1205SKを立てて、富士フイルムのAPS-Cミラーレス一眼と望遠ズームレンズで撮ってみました。

 35mm換算で457mm相当になる超望遠の領域は細かなブレに対しシビアなはずですが、カメラもレンズも軽いからかSIRUI T-1205SKで特段不安定さは感じませんでした。

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三脚に対し収納袋が大きすぎる

SIRUI T-1205SKは収納袋がやたらと大きい

 耐荷重10kgを鵜呑みにしないとしても、日中の風景や満月を撮る際のトラベル三脚としては申し分ない強度と感じます。ただ、気になったのは付属の収納ケースのサイズ。

 他の製品と共用しているのか、逆縮長38cmに対し収納ケースがあまりに大きい。せっかくのコンパクトさがスポイルされてしまっているのは残念なポイントです。

まとめ

SIRUI T-1205SKは細身で持ち運び重視

 シルイのカーボン三脚「T-1205SK」は5段のため伸ばしたり縮めたりする手間はどうしてもあります。ただ、持ち運びのコンパクトさは大きなメリットと感じます。

 ロックを緩めて伸ばしたときのスムーズさや三脚を両手で持って捻ったときの剛性感など、カタログスペックには現れにくい性能も期待通りで、かなり満足しています。