天気予報で土曜日は曇り時々晴れ&日曜日は曇り時々雨となっていたため、キャンプ場で宿泊はせず土曜日にタープの張れる公園でデイキャンプしてきました。
千葉県北西部在住の我が家としては機会があれば一度は行ってみたかった通称「NSP」こと野田市スポーツ公園、初めて現地に行ってみると人気がある理由がわかった気がします。
予約不要かつ無料で自由に使えて宿泊すら可能、水回りは不便だけど個々人の工夫次第!特に日帰りで試し張りや幕体乾燥するには最適なスポットだと感じました。
野田市スポーツ公園は条例施行により2016年9月1日より火気使用禁止となりました。BBQや焚き火が禁止になったことに伴う影響を踏まえ当記事を最新化しています。
この記事の目次
野田市スポーツ公園
当広場の名前として正式名称かはわかりませんが、周辺一帯を「野田市スポーツ公園」と呼んでいる模様。そのまま略して「野田スポ」とも呼ばれているそうです。利根川河川敷にあり太平洋からちょうど100キロ上流に遡った場所にあります。
Googleマップで「野田市スポーツ公園」を検索すると広場から少し外れた場所が見つかりました。堤防の利根川側がサッカーや野球をするためのグラウンドとなっており、どうやらそちらを指しているようです。
ちなみに野田市のホームページでは「イベント広場(前浦)・多目的広場・芝生広場」とまとめて紹介されています。以後、テントを張れる広場を中心に紹介します。
NSPとは
ファミリーキャンパー的な視点でみたとき、通称「NSP」こと野田市スポーツ公園は次のようなスポットです。こんな場所を提供してくれる野田市が羨ましい!
- 駐車場含め全て無料です
- 24時間出入り自由です
- テントやタープを自由に張ることが出来ます
- バーベキューやデイキャンプだけでなく宿泊も可能です
→バーベキューは禁止となりました(2016年9月~) - 地面を保護すれば焚き火することが出来ます(直火禁止)
→焚き火は禁止となりました(2016年9月~) - 大きな広場で広々と遊ぶことが出来ます
- ちょっとした遊具や小川があります
- お花見キャンプに適した桜のキレイな場所もあります
- ゴミや炭は全て持ち帰りです
→炭を含む火気は禁止となりました(2016年9月~) - 水道では食器など一切洗えません(手を洗うのみ)
- クルマの乗り入れや横付けは出来ません
- 駐車場以外の路上駐車は禁止です
- ゴルフの練習は禁止です
- クルマで数分の場所にコンビニがあります
利根川河川敷ということで比較的東京近郊にあり、ルールを守れば自由に使えるため千葉県外から訪れるキャンパーもいるようでした。
NSPには2つの広場があり、どちらもテントやタープを自由に張ることが出来ます。利用者の方を見ていると広場の縁に沿って駐車場に近いところから順番に埋まっていくような感じです。
大広場
大きいほうの広場(以下、大広場)は本当に障害物が何も無い一面の芝生で、非常に良く整備されています。野田市の管理って素晴らしい!
大きな雑草や芝生が剥げている箇所も少ないため、そのまま寝転んでも大丈夫そうなキレイな公園と言っても過言ではないと思います。
大広場の大きさは感覚的に成田ゆめ牧場のフリーサイトであるFサイトとGサイトを合計した分よりあるかと。とにかく広いです。
大人が投げると100mは飛んでしまうようなフリスビー(エアロビー小)を子供が投げても誰にもぶつからないほど広々と遊ぶことができるため、キャンパーではなくてもオススメの広場です。
小広場
遊具がある広場のほうが規模的には少し小さくなっています(以下、小広場)。とはいえ小広場でも成田ゆめ牧場のGサイトと同程度で十分なサイズ。
大広場と異なり広場の一部に段差(ステージ?)があったりするため大広場ほど広々と遊ぶことは出来ませんが、総じてNSPは平坦なので初心者にも安心です。
小広場近くの駐車場は台数に限りがあり、どちらかといえば人気があるのは大広場のほうかもしれません。ただしファミリー向けは遊具が近くにある小広場ともいえますので、家族構成で選んでみると良いかもしれませんね。
ちなみに地面はペグが打ちやすい固さのため、ソリステやエリステのような鍛造ペグでなくても大丈夫そう。テントに付属したジュラルミンペグやプラスチックペグでも、風が弱ければ問題ないと思います。
NSPの遊具
大広場から小川に架かる橋を渡ってすぐの場所に遊具があります。規模はそれほど大きくありませんが、幼稚園児や小学校低学年が遊ぶにはちょうど良いサイズ。
ローラー滑り台やターザンごっこが出来る遊具など揃っており、休日は子連れ家族で賑わいそうな場所かと思います。周辺の地面は土なので水溜りが出来やすいです。
他に公園らしい遊具としてブランコや滑り台などあるかと一帯を散策してみると、大広場の奥(利根川上流方面)にありました。
小広場から歩くと片道5分程度の距離がありますが、大広場からなら3分程度で着く場所です。夏に嬉しい東屋や水を飲む場所もあるのと、小学校の校庭にありそうなジャングルジムも設置されていました。
この近辺はテントを張っている人も少なく、どちらかといえば上級者もしくはリピーターが多いように感じます。近くに桜がたくさんあるため花見キャンプの季節になると賑わいそうです。
広場以外の設営場所
NSPの利根川沿いにはたくさんの桜が咲いており、満開の季節にはお花見キャンプで賑わいそうな場所がありました。
無料かつ入退場自由な場所であり争奪戦が予想されます。この日は既に見頃を過ぎていましたが、まだ堪能するには十分なほど花びらが残っており、時折風が吹くと目の前がピンク色になることも。
お花見キャンプの時期が過ぎれば、2つの広場から少し離れた場所にあるため静かに過ごすことが出来そうです。前述のブランコなどがある場所のすぐ近くにあります。
少し木々があったほうが日陰が出来て良いという場合は、小広場奥にあるスペースも良いかと思います。ここも広場と同じくキレイに整備されています。
遊具とは対角線にあるため子供達の賑やかな声も届きにくく、先ほどのお花見キャンプ場所と同様に静かな雰囲気を保ちやすい印象です。
残念な水まわり
NSPは極々普通の公園なのでオートキャンプ場のような充実した設備はありません。キャンプをするうえで気になる水まわりをチェックしてみました。
大きいほうの広場近くにあるトイレ。男性用は和式でしたが、女性用トイレとの間に車椅子でも入れる大きさの洋式トイレがありました。
残念ながらキレイとは言いがたく、公園によくある普通の(ちょっと汚い)トイレです。ティッシュも見当たりませんでしたので、NSPに来るなら念のためトイレットペーパー持参が良いかと思います。
水が出るのも手洗い場しかありませんので、バーベキューあとの片付けなどは全て自宅に持ち帰ってからする必要があります。飲み水はもちろんのこと、気になる方はハンドソープも持ってきたほうが良さそうです。
トイレの隣には日陰で休憩することができる東屋もあります。総じて水まわりは残念な感じでしたが、全て無料で利用できる公共スペースであることを踏まえると文句は言えません。
もし日帰りであれば出来る限り持ち帰るときのことを考えて計画しておくのが鉄則といえそうな場所でした。
マナーについて残念なこと
無料で誰でも自由にバーベキューできた場所ということもあってか、広場の利用ルールを守れない人も来てしまうようです。
NSPを一通り見て回ると、食べ残しのゴミが放置されていたり燃えカスや炭が地面に捨ててあったりと少し残念な状況でした。
野田市のご好意で利用させてもらう以上、ゴミや炭はキチンと持ち帰りたいところ。一部の悪意ある利用者のため火気全面禁止となるのはみんなが困りますしね!
何もしないデイキャンプ
家族4人でデイキャンプするのは久しぶり!ほぼピクニックと呼べるほど今回は何も料理を作らず、ただ公園でのんびり子供達と過ごすだけの一日でした(^^)
デイキャンプに行った土曜日は比較的風が強く吹いていましたが、雨が降ることはなかったです。突風にさえ注意すれば暑くも寒くもなく快適そのもの。
曇り空ではあるものの紫外線が気になる季節になってきたので、小型のヘキサタープを張って屋根代わりに。時間の限られたデイキャンプには設営・撤収の簡単なオープンタープが良いですね!
かなり便利な場所かも
NSPのキャンパー人気がどの程度かイメージが湧かないため、ピクニックやデイキャンプが本格的に始まる10時前には到着しようと8時45分に自宅を出発。
途中でコンビニに寄って飲み物や惣菜を調達しつつ9時40分頃NSP駐車場に到着。自宅から買い物やトイレ含め1時間かかりませんでした。成田ゆめ牧場より近いのが嬉しい(^^)
大きいほうの広場に近い駐車場にクルマを停め全体を見渡してみると、金曜日夜から宿泊していたと思われるキャンパーが数組ほど。普通に羨ましい。
大きい広場の駐車場沿いがまだ空いていたので、荷物を下ろしてテーブルやコット、タープを設営。駐車場と設営場所の距離が凄く近くて、キャリングカートなんて要らないほどです。
距離感にして大人で10歩程度でした。段差もあるしクルマを横付けしているわけではないけど、キャンプ道具の運び出しに関しては全く不満無し。人気が出る理由、よくわかりました。
デイキャンプで2ルーム!?
個人的には日帰りだと時間がもったいないため2ルームを張る意欲が湧かないのですが、成田ゆめ牧場でも周りを見ているとランドロックやコクーンのような大型テントをデイキャンプで張る方もいるようです。凄すぎる&羨ましい!
これまでの経験上トルテュproを設営・撤収するだけで計2時間はかかるため、デイキャンプやバーベキューには不向きと感じていました。これは何とかしなくては、ということで目的を持って今回NSPに来ています。
NSPは時間に制限も無く自由に設営練習できるため、幕体の乾燥や購入後の試し張りするのに適していそうでした。試し張りだけの目的なら成田ゆめ牧場ではなく今後はNSPに来るかもしれない、そんな印象を持ちました。
極めて簡素な食事
写真を撮るほどのメニューではないのですが、デイキャンプの食事は子供達の強い希望によりカップラーメン。しかもPB商品(苦笑)
お湯を沸かすための2バーナーとヤカンと割り箸だけ持参して、タープの下でカップラーメンを食す。何を食べてもアウトドアなら美味しく感じるのが不思議です(^^)
今回はNSP視察を兼ねており本格的な調理は次回に持ち越し。炭やゴミを全て持ち帰る必要があるため、まだ消火壷を持っていない我が家としては2バーナーで出来る料理だけになるのかなと思います。
カキ氷の出店も
この日は土曜日ということもあってか多くの家族連れがNSPに訪れており、デイキャンプやバーベキューだけでなくレジャーシートを広げてピクニックされている方もいました。
公園内にカキ氷の露天も出てました。まだ花びらの残る桜を見ながらカキ氷を食べるのは暖かい日とはいえ不思議な感覚。ベンチに座ってホッと一息すると気持ち良くて、日帰りでも来て良かったなと実感しました。
自転車乗りにNSPを伝える方法
写真は上流側からサイクリングロード右岸(千葉県側)を撮ったものですが、江戸川CR左岸を北上し利根運河左岸に入り利根川CR右岸を関宿城に向かって走行して、ゴルフ場を2つ(クリアビューゴルフクラブ、野田市パブリックゴルフ場ひばりコース)過ぎたところにあります。
もう少し正確に言うと、ゴルフ場の近くの一般道から再度サイクリングロードに乗った直後の左側にある広場がNSP。一部の自転車乗りにしか伝わらない場所の教え方でした(苦笑)
まとめ
初めて行った通称「NSP」こと野田市スポーツ公園は、また行きたくなるような広々としたフリースポットでした。次はデイキャンプではなく宿泊を試してみたいかも!
上下水道やトイレがオートキャンプ場ほど整備されていないため水回り全般は不便でしたが、その点を踏まえて事前準備&行動しておけば十分許容範囲だと思います。
無料で自由にテントやタープを張ることが出来るのはファミリーキャンパーとして非常に助かるし、他の自治体も(宿泊禁止でも構わないので)同じような公園・広場を増やしてもらえるとありがたいな、と。
2016年9月の条例施行
平成28年9月1日から都市公園でのバーベキューなど、「火気の使用」は禁止となりました。
市では、平成28年9月1日から野田市スポーツ公園イベント広場のほかみずき公園など市内すべての都市公園において、バーベキューなど火気の使用を禁止としました。出典:野田市ホームページ