組み立て10秒のアルミカーゴベンチが荷物置き場に重宝する

ogawaアルミカーゴベンチ

 ogawaの2021年新製品「アルミカーゴベンチ」。ブラック&ダークブラウンが他のキャンプ道具とあわせやすく、地面から荷物を浮かせたいとき重宝しています。

 収納袋から取り出して設置完了までわずか10秒。広げて軽くヒンジを押し込むだけで耐荷重100kgの荷物置き場が出来上がり。ベンチとして座ることもできます。

 畳んだとき出っ張りが少ないため荷室の隙間に詰め込みやすく、常に車載しておきたいお気に入りアイテムに。定番のフィールドラックブラックと比較してみました。

アルミカーゴベンチ レビュー

ogawaアルミカーゴベンチを開封

地面に直接置きたくない物や、クーラーボックス、ポータブルバッテリーなどを置くのにぴったり。座ってもちょうど良い高さです。スリムに収納できるので積載にも困りません。

出典:ogawa

 菖蒲ヶ浜で荷運びに苦労したため、GRAND lodge 流山おおたかの森でフラットカートの使い勝手を試していたとき、近くに展示されていた新製品のアルミカーゴベンチ

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アルミカーゴベンチのスペック

アルミカーゴベンチはヒンジで固定される

  • 使用サイズ:70cm x 34cm x 40cm
  • 収納サイズ:71cm x 12cm x 9cm
  • 重量:約2.1kg
  • 耐荷重:100kg

 その場で実物を組み立てさせていただき、あまりの簡単さに驚きました。収納袋から出したら脚を広げ、ヒンジを軽く押し込むだけ。力もいらず、軽くて楽チン。

 脚の広げ方は、ハイランダーのロールトップテーブルと同じく、片方を反転させる仕組み。細長く収束されるため積み込みやすく、収納ケースに入れて肩掛けもできます。

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耐荷重100kgの小さなベンチ

ヴィガスの荷物置き場にアルミカーゴベンチ

 収納時のサイズも個人的には許容範囲内でした。物は試しと2つ購入し、キャンプでの初使用は猪苗代湖モビレージでの湖畔ソロ。ヴィガスにピッタリな色合い!

 キャンプの荷物置き場はこれまでユニフレームのフィールドラックを使用してきました。組み立てに力と手間が必要なフィールドラックの代わりになればありがたい。

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フィールドラックや焚き火テーブルと比較

アルミカーゴベンチはやや大きくて安価

比較 アルミカーゴベンチ フィールドラック2段重ね+天板 焚き火テーブル
サイズ 70x34cm 60×35cm 55×35cm
高さ 40cm 44cm 37cm
耐荷重 100kg 30kg 50kg
重量 2.1kg 4.7kg 2.3kg
ベンチ 座れる 座れない 座れない
濡れもの 置けなくはない 置ける 置ける
熱いもの 置けない 置けなくはない 置ける
火の近く 置けない 置ける 置ける
税込定価 4,950円 12,900円 7,900円

 似たような高さになるフィールドラック(2段重ね+天板)や焚き火テーブルと比較してみました。荷物を置ける面積がやや異なり、定価や耐荷重は結構な違いがあります。

荷物置き場としての使い分け方

アルミカーゴベンチとフィールドラックと焚き火テーブル

 アルミカーゴベンチは生地がポリエステル(600D)なので、濡れもの・熱いもの・火の近くが苦手。重いけど万能なフィールドラックとは使い分けるのが良さそう。

  • アルミカーゴラック:コンテナ、クーラーボックス、トートバッグなど
  • フィールドラック:濡れた食器や食材、焚き火の近くなど
  • 焚き火テーブル:テーブルの端に置くと倒れやすく、ラックとしてはイマイチ

クーラーの中身を取り出しやすい

アルミカーゴベンチはクーラーバッグを置くときちょうど良い高さ

 立ったままクーラーボックスから中身を取り出すときは、ある程度ラックの高さがあると腰への負担が少ないと感じます。アルミカーゴベンチはその点まったく問題なし。

 水に弱いとはいえウォータープルーフユニットギアバッグなら水漏れせず、アルミカーゴラックに直置きしても平気でした。フィールドラックの出番減っちゃうかも…

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シェルコン25が2つ置けるサイズ

アルミカーゴベンチにシェルフコンテナを2つ置く

 具体的にアルミカーゴベンチに何が置けるか試してみました。例えばスノーピークのシェルフコンテナ25を2つ並べて置いても安定感のある状態で底上げできました。

 シェルコン自体3段まで積み重ねできるし、アルミカーゴベンチの耐荷重100kgならシェルコン25を計6個置いても問題なさそうです(もちろんその中身による)。

高さがあることによる欠点

ヴィガスの側面とアルミカーゴベンチが接触寸前

 荷物置き場としてアルミカーゴベンチを使うときの弱点はその高さ(40cm)。テントの側面から少し離して置かないと、荷物が生地に接触し、結露で濡れてしまいます

 テントからある程度離せば問題ないものの、そうすると大きなデッドスペースができてしまう。この問題はテントの側面が垂直ではないほど、より大きな影響を受けます。

 地面からの底上げが目的であれば、フィールドラック(1段)のほうが低く、より側面に寄せられます。さすが製品名が「ラック」となっているだけのことはあるなと。

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まとめ

アルミカーゴベンチは薪ストーブから少し離せば問題なし

アルミカーゴベンチのメリット
  • 組み立て10秒、片付け15秒の手軽さ
  • 重い荷物を置いても安定(耐荷重100kg)
  • ブラックとダークブラウンで目立ちにくい
  • 比較的手頃な実売価格
アルミカーゴベンチのデメリット
  • 濡れもの・熱いもの・火の近くは苦手
  • テントの端には置きにくい高さ
  • 小物を置くには工夫が必要(固い天板ではないため)

 ogawaの2021年新製品「アルミカーゴベンチ」。地味すぎて知名度はありませんが、かなり便利なアイテムではないでしょうか。何より手頃な実売価格が嬉しいです。