オートリゾート滝野は本当に道内屈指の高規格キャンプ場なのか!?

 北海道を代表するオートキャンプ場といっても過言ではないほど知名度の高い「オートリゾート滝野」に行ってきました!

 国内屈指の大きさを誇る国営滝野すずらん丘陵公園内にある高規格キャンプ場は市街地からのアクセスも良く、札幌市内唯一のオートキャンプ場として人気があるようです。

 関東近郊の高規格キャンプ場に出入りすることの多い自分としては評判の良さを踏まえ期待していたものの、いざ行ってみると「ここ本当にJAC5つ星評価!?」と感じてしまった北海道らしくないキャンプ場でした(^^;)

オートリゾート滝野

 オートリゾート滝野は国営滝野すずらん丘陵公園(以下、すずらん公園)内にあるオートキャンプ場。場内がキレイに整備された、いわゆる高規格キャンプ場です。

 日本オートキャンプ協会(JAC)が認定する「星マークによるオートキャンプ場評価」でオートリゾート滝野は国内最高の5つ星を獲得しています。JACの評価基準では施設・サービス・アメニティがトップクラスとのこと。

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 数多のキャンプ場がある道内で総合評価5つ星はオートリゾート苫小牧アルテンとオートリゾート滝野の2ヶ所しかなく、全国でも数えるほどしかない最高ランクの評価を得ているそうです。

区画サイト

 上下段に分かれたオートリゾート滝野の上段エリアにあるテント設営場所は2種類。一般的な区画サイトである「スタンダードカーサイト」と少し大きな「キャンピングカーサイト」です。

 センターハウスや芝生広場に近く比較的便利な反面、北海道のキャンプ場にしてはコストパフォーマンスの悪い印象が残る区画サイトだと感じましたorz

スタンダードカーサイト

 オートリゾート滝野に家族でテント泊するときメインとなるスタンダードカーサイト。口コミで微妙とチラホラ見かけていましたが、実際に見てみるとビックリするほどイマイチ。

 何といっても1区画が狭すぎます。北海道のキャンプ場とは思えないほど狭すぎ。上手く張らないとランドロックとか厳しいかも…軽い衝撃その1。

 世界の中心で叫びたくなるほどスタンダードカーサイトは狭すぎます。数家族でグループキャンプするにしても区画割(レイアウト)が使いにくく感じますね。

 濃い緑の生い茂る8月後半に滞在してみたものの芝生の剥げも気になりました。道内のキャンプ場には何ヶ所か行ったことがありますが、ここまで酷い地面のコンディションには遭遇したことがありませんでした(苦笑)

 なおペグの抜き差しは問題ありません。各サイトにはAC電源が設置されており、容量も20Aと十分。後述する炊事棟はどの区画も非常に近く距離的な不満は一切ないです。

 混んでいる時期ならまだしも、空いているとき積極的には狙いたくないレベルの区画サイトでした。北海道屈指の高規格キャンプ場のメインサイトがこれとは…公的機関の5つ星評価っていったい何なんでしょうorz

キャンピングカーサイト

 大きなキャンピングカーを停めて滞在することができるキャンピングカーサイトは芝生広場の目の前にあり、スタンダードカーサイトよりも少し大きなスペースが確保されていました。

 AC電源、個別シンク、上下水道、TV端末とキャンピングカー向けの区画サイトとしてフルスペック仕様となっており、普通車+テントでも滞在できるようになっています。

我が家も元々は普通車+テント+タープの組み合わせでキャンピングカーサイトを予約してありました。雨予報のためヒヨッてキャビン泊に変更しましたがw

 さぞ大きな区画となっているかと思いきや、テントやタープを設営することをイメージしてみると木々が邪魔になったり縦長だったりして、決して広い区画サイトとは感じません。

 スタンダードカーサイトほど酷くはないものの、北海道まで来てこの程度か…と残念に思ったのが素直な感想です。総じて同じ5つ星の大子グリンヴィラとは雲泥の差があります。

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 自走するキャンピングカーやキャンピングトレーラーを牽引して旅しているのであれば(高額なことを除き)特に不満はなかったかなとは思います。やはり札幌という大都市にあるオートキャンプ場だと関東近郊と大差ないのかもしれませんね(^^;)

フリーサイト

 センターハウスやカーサイトのある上段から下り坂を進むと下段にはフリーサイトがあります。芝生広場から徒歩5分程度の距離感ですが、特に上りはなかなかのしんどさ。上下段には頻繁に行き来する気になれないほどの高低差があります。

 クルマの乗り入れができない分、地面は芝生がほとんど傷んでおらず美しい状態でした。スタンダードカーサイトが北海道とは思えないほど劇的に狭かった分、ランドステーションなどの大型幕を設営するならフリーサイト一択のように感じます。

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 AC電源がないため電気毛布やホットカーペットが欲しくなる寒い季節は少し厳しいかもしれませんが、個人的には夏場であれば区画サイトよりもフリーサイトを選びたくなります。 

 スノーピーク本社や大子グリンヴィラのようにフリーサイトの淵に沿って駐車することができればオートキャンプスタイルに近いことができるものの、残念ながらオートリゾート滝野は駐車場が少し離れた場所にあります。

サニタリーハウスの近くに無料で使えるリアカーが置いてあるため、リアカーに荷物を積んで運びます。傾斜はないため荷物運びは難しくありません。

 サニタリーハウス、じゃぶじゃぶ池、大型遊具がすぐ近くにあり、子連れのファミリーキャンパーにもピッタリ。カーサイトにほとんどキャンパーがいなかった日でも、フリーサイトには若者集団や老夫婦などが5組ほどいました。

キャビン・コテージ

 オートリゾート滝野には3種類のログキャビン(S・A・B)が用意されており、我が家はセンターハウスや芝生広場に近い「キャビンSサイト」に滞在しました。

キャビンSサイトはログキャビンで、広い屋根付きのテラスがついています。7帖のロフトもついて、ゆったりお使い頂けます。
また、バリアフリーに対応しており、キッチンの高さもハンドル調整が可能です。

 キャビンSは平日にも関わらず1棟1泊15,000円以上となかなかのお値段ですが、屋根のあるテラスがとても大きく屋内・屋外ともにテーブル・イス付き。とにかく快適です。

 テラス横までクルマを横付けできないのは荷物を運ぶとき若干手間でしたが、駐車スペース近くには小型タープを張ることができる広さの占有スペースがあり総じて使い勝手は良いです。

 室内はキレイに清掃されており、木のぬくもりを存分に感じることができるステキなお部屋。冷蔵庫や大型シンク、給湯設備や暖房など装備もとにかく充実しています。

 全体的にバリアフリー対応されているため手すりが多く、キャビンSにだけ設置されているトイレも広々としています。水まわりの不満は特になく、しいて言えばウッドデッキのテラスに個別シンクがあると助かるくらいなものです。

 ロフトも約7畳と家族4人で寝泊りするには十分な広さ。階段を上ったところに落下防止の柵が付いており、小さな子連れファミリーでも安心して寝ることができました。

 キャビンAはセンターハウス付近、キャビンBはフリーサイト付近にあります。それぞれ寝泊りするだけなら十分な設備だと思います。

 我が家のようにテント泊を諦めるような悪天候のときには屋根付きテラスのあるキャビンSがベストな逃げ道だったかなと感じています(^^)

センターハウス

 オートリゾート滝野のセンターハウス内には、雨の日でも遊ぶことができるよう卓球台やキャンパーが集い語らうことができる空間がありました。

 キッズスペースなども併設されており、日中は常にワイワイ賑わっている感じ。テラスの前には大きな芝生広場があるため開放感が良い雰囲気です。

 併設された売店には氷や消耗品、玩具や冷凍食品などかなり充実しています。無印良品キャンプ場ほどの品揃えではないものの、さすがは高規格キャンプ場。電子レンジも備え付けられていました。

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遊具

 場内にはアスレチックのような屋外の大型遊具が2ヶ所設置されています。1つは区画サイト近く、もう1つはフリーサイト近くです。

 センターハウス前の大きな芝生広場ではボール遊びや縄跳びなどを楽しむ家族連れが見受けられます。場内には展望台もあり探検ごっこするのにちょうど良い作りです。

 フリーサイト近くにはジャブジャブ池もありました。区画サイトからはかなりの距離があるため、水辺で楽しむならフリーサイトという選択も十分ありかと思います。

水まわりをチェック!

 高規格キャンプ場として名を馳せているオートリゾート滝野の気になる水まわりをチェック。区画サイト群の最もセンターハウス寄りにあるトイレ棟を確認すると、さすがは5つ星キャンプ場のクオリティ!

 トイレ内は清潔に保たれており洋式&ウォシュレット付きでした。キャンピングカーサイトやスタンダードカーサイト近くのトイレ自体が少ないのは気がかりなものの、トイレ近くの区画が空いているか予約時に相談してみるのもありかと思います。

 スタンダードカーサイトには8区画ごとに炊事棟があり、8区画+炊事棟で1つのサイトブロックを形成しています。炊事棟のシンクは広く清潔で、隣に作業台もあるため全く不満はありません。

 一方、残念すぎる水まわりだったのがセンターハウス。キャビンAやキャンピングカーサイトの一部はセンターハウスが最寄りのトイレとなりますが、男性用トイレは和式中心で洋式が少ないうえに便座が冷たくウォシュレットも付いておらず。

 スタンダードカーサイト近くとの落差がかなりあることを鑑みると、実は改装が追いついていないだけかもしれません。道内屈指の高規格キャンプ場と呼ばれる割にはイマイチな感じがします。

 センターハウスには無料で使えるシャワー設備こそあるものの浴槽はありません。近隣に日帰り温泉は見当たらず、水まわりだけで判断すると「滝野って本当に高規格キャンプ場なんだよね?」と感じずにはいられない印象が残りました。

滝野すずらん丘陵公園

 すずらん公園は北海道随一&国内屈指の規模を誇る国営公園。広大な敷地を活かした芝生の広場や子供向けの遊具が園内に点在しており、あまりの大きさに1日ではとても回りきれないほど!

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 オートリゾート滝野に滞在するとすずらん公園の入園券をもらうことができるため、場内を散策してみるだけでも行く価値はあるかと思います。公園内の整備状況はキャンプ場以上かもw

 オートリゾート滝野に泊まる&すずらん公園で遊ぶという週末キャンプスタイルは小さな子連れ家族にピッタリだと思います。ぜひ天気が良い日に行きたいですね(^^)

オートリゾート八雲のある噴火湾パノラマパークも相当な大きさだと思いましたが、道立と国営の差かもしれませんが規模が全然違いすぎ!
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まとめ

 北海道トップクラスの知名度の高さと場内の雰囲気、日本オートキャンプ協会の認定する国内最高評価(5つ星)への期待から「北のグリンヴィラ」を勝手にイメージして滞在してみたものの、残念ながら大子グリンヴィラにはあらゆる面で遠く及ばず。

 関東で唯一JAC最高評価を得ているキャンプ場が大子グリンヴィラですが、同列で語るのが申し訳ないくらい差があると思っています。センターハウスの水まわりや区画サイトの絶望的な狭さは残念でした。

 道外のファミリーキャンパーとして客観的に評価したとき、苫小牧アルテンがJAC最高評価なのは納得ですが、オートリゾート八雲が4つ星でオートリゾート滝野が5つ星というのは「星の付け方が逆ではないか」と感じてしまいます。

キャンプ場レポまとめ

キャンプ場初心者おすすめロケーション清潔度プレイスポット
【北海道】星に手のとどく丘3532
【北海道】苫小牧アルテン5353
【北海道】オートリゾート八雲4554
【北海道】歌才ルピック4552
【北海道】オートリゾート滝野4345
【北海道】藤田牧場2321
【北海道】山花公園3232
【北海道】虹別4343
【北海道】ヌプカの里3422
【北海道】宗谷ふれあい公園4244
【北海道】利尻島キャンプ場ゆ~に2221
【北海道】びふかアイランド4234
【北海道】サンピラーパーク4344
【北海道】朱鞠内湖畔キャンプ場2512
【岩手】休暇村陸中宮古3241
【宮城】天守閣自然公園4342
【福島】エンゼルフォレスト5344
【福島】休暇村裏磐梯2312
【茨城】グリンヴィラ5354
【栃木】C&C那須高原5335
【栃木】メープル那須高原4443
【栃木】塩原グリーンビレッジ4342
【栃木】出会いの森総合公園4232
【群馬】赤城山3333
【群馬】スウィートグラス5445
【群馬】カンパーニャ嬬恋3434
【千葉】成田ゆめ牧場5345
【千葉】森のまきば3332
【千葉】イレブンオート4334
【千葉】有野実苑4334
【千葉】フルーツ村2213
【千葉】柿山田2323
【千葉】宇筒原1232
【千葉】坂田ヶ池3233
【千葉】勝浦つるんつるん温泉2221
【千葉】野田市スポーツ公園2111
【千葉】野田市おまつり広場1111
【千葉】利根川ゆうゆう公園3213
【千葉】THE FARM2233
【東京】若洲公園3232
【神奈川】PICAさがみ湖1214
【新潟】スノーピーク本社3443
【新潟】無印良品津南3525
【新潟】紫雲寺記念公園3432
【山梨】PICA富士吉田4442
【山梨】PICA八ヶ岳明野3332
【山梨】ほったらかし温泉3431
【山梨】PICA山中湖4441
【山梨】PICA富士西湖3342
【山梨】PICA Fujiyama4341
【山梨】浩庵キャンプ場2522
【山梨】パインウッド2411
【山梨】Foresters Village Kobitto4453
【山梨】南アルプス三景園2431
【長野】いなかの風3531
【長野】ライジングフィールド軽井沢4344
【静岡】PICA富士ぐりんぱ5455
【静岡】ふもとっぱら3511
【静岡】やまぼうし2421
【静岡】竜洋海洋公園5243
【三重】志摩オートキャンプ場3233
【三重】キャンプinn海山3534
【三重】伊勢志摩エバーグレイズ4445
【三重】青川峡キャンピングパーク5353