北海道から三重県まで、年間15,000kmペースで乗っていた旧愛車「フォレスター」が思いのほか高く売れたため、キャンプのオフシーズンにクルマを買い換えました。
子供達の成長にあわせSUVからミニバンに乗り換えたことで、キャンプ道具の積み方が大きく変わり、日々試行錯誤しながら積載テトリスを楽しんでいます。
新愛車「ステップワゴン スパーダ ハイブリッド」に決めた理由、ナイスなところ、イマイチなところ、キャンプに行ったときの実燃費などを紹介します。
この記事の目次
ステップワゴンに乗り換え
斬鉄剣で真っ二つに切られたようなミニバン、見たことある方も多いかと思います。プラドやジムニー、カングーと同じくバックドアを横開きできるクルマの一種です。
新愛車は「STEP WGN SPADA HYBRID G・EX Honda SENSING BLACK STYLE」という長い名前のミニバン。略してステハイと呼んでます。麻雀みたいですね。
SUVからミニバンにした理由
ミニバンに乗り換えることにした一番の理由は子供達の成長です。旧愛車は後部座席の天井にインテリアバーを設置していたのですが、身長150cmにもなると窮屈そう。
悪路を走る機会が減ってきたのもSUVを手放すことにした理由の1つ。北海道キャンプ旅も前年夏で一区切りし、関東近郊で乗るだけなら低床ミニバンで問題なし。
狭い駐車場でもドアを開けやすく、後部座席のスライドやリクライニングができ、車内空間が広く、キャンプ道具をたくさん積める。そうすると必然的にミニバン。
ミドルサイズにした理由
駐車場が狭いため、アルファードやヴェルファイアは買えず、いわゆるミドルサイズが候補。ノア・ヴォクシー・エスクァイア・セレナ・ステップワゴンで検討しました。
アイサイトの全車速追従クルコンをフル活用していたので、ノア3姉妹が候補外に。セレナe-POWERとステハイを試乗し、e-POWERがしっくり来ず、ステハイに決定。
キャンパーの端くれとしては、4ナンバーのハイエースも考えましたが、キャンピングカーとして借りたときのイメージと、そもそもクルコンがないことで断念。
e-POWER vs i-MMD
ミニバンを買うならトルクのあるハイブリッド車にしようと考えていました。各社の駆動方式にはそれぞれ特徴があり、電気自動車に近い感覚で乗れるのがセレナとステップワゴン。
e-POWERのワンペダルは面白い仕組みだけど、軽自動車のような軽いエンジン音が気になって仕方がない。下位車種のノートe-POWERから持ってくるとこうなるのかな、と。
ステップワゴンに搭載されたハイブリッドはアコードやオデッセイなど上位車種から持ってきたi-MMDなので、試乗時の動力性能に余裕があり、荷物の多いキャンプにも良さそう!
アイサイトからホンダセンシングへ
値引き交渉は1日で済ませたので手抜きです。その後いろいろあって、DOPのセンターテーブルやETC2.0も無料で付けてもらってます。にしてもミニバンって高い(^^;)
安全装備としては旧愛車にはアイサイトver.3、新愛車にはホンダセンシングが搭載されており、ステレオカメラから単眼カメラ&ミリ波レーダーに変わりました。
良くなった点は、全車速追従クルコンで渋滞時に停止状態が維持されること、車線中央維持が付いたこと、クルコンの設定速度が114kmから135kmまで上がったこと。
悪くなった点はオートハイビームがなくなったこと、クルコンで追従したときの反応が悪いこと、車線の認識が甘いこと。いずれも許容範囲で問題なし。
ステハイのナイスなポイント
SUVと比べると荷物を積める量が全く違います。ルーフボックスやサブトランクがなくなっても、まだミニバンのほうが上かと。これまでの苦労、なんだったんだ…
3列目の跳ね上げと床下収納はそれぞれメリット・デメリットあるかと思いますが、シートを外す気があるなら跳ね上げ、外す気がなければ床下収納が使いやすそうに感じます。
シートヒーターやパフォーマンスダンパーなどは概ね期待通り。地味に便利なのがスライドドアを開け閉めするとき警告音がしないこと。キャンプ場で迷惑をかけにくいです。
ステハイのイマイチなポイント
何といってもリアのデザインですかね…イケメンは3日で飽きる、ブサイクは3日で慣れる、とは言いますけども、もう少しなんとかならなかったのかとは正直思います。
せっかくのハイブリッド車なので、台風や地震などの災害時に役立つ1,500WのAC電源を付けたかったのですが、なぜか本革シートと抱き合わせ販売。まったくもって意味不明。
細かな点では、助手席のパワーウインドウがオートではない、スライドドアの予約ロックがない、リアの電熱線が気になる、など色々あります。あらためてトヨタって凄い。
ハイブリッド車の実燃費
燃費が最優先というわけではなくても、それなりに気になる方は多いはず。3月の関東でキャンプしたときの燃費がアプリに記録されていたため、実例としてご紹介します。
- 3列目は収納しキャンプ道具を積んだ状態
- エアコンはほとんどOFF、時々AUTOで23度
- DモードでECON ON、減速時に時々Sモード
- 高速では追従クルコンを制限速度に設定
キャンプの実燃費(中距離)
まずは50km程度走行する中距離キャンプの実燃費。上半分が自宅から有野実苑近くのベイシア八街店まで平均18.6km/L、下半分が有野実苑から自宅まで平均20.8km/L。
大人1名と小学生2名にキャンプ道具を積んでいますが、テーブルなどは持参せず、荷物はやや少なめ。大人が1名少ないこともあり普段のキャンプより100kgほど車体が軽め。
キャンプの実燃費(短距離)
ベイシア八街店から有野実苑に向かった時の燃費も自動的に記録されていました。Honda Total Careとインターナビの組み合わせって未来のクルマっぽくて楽しい。
八街市役所近くで渋滞したにもかかわらず、平均燃費22.1km/Lとなかなかの低燃費。WLTCモードより不利な条件なはずですが、これだけ出れば満足です。
キャンプの実燃費(長距離)
続いて100km以上走行する長距離キャンプの実燃費。目的地は栃木県のキャンプ・アンド・キャビンズ那須高原。左が往路で平均17.1km/L、右が復路で平均19.4km/L。
大人2名と小学生2名にキャンプ道具をフル装備で積み、往路は少し遠回りの首都高ルート。東北道で3ヶ所も事故があり1時間ほど渋滞。風速10m近い強風が吹いていました。
復路は外環ルートで渋滞は一般道で20分程度。往復ともに一般道が全体の10%で残り90%が高速道路、途中のSAで計30分ほどエンジンを切らずに休憩しました。
初回満タン給油時の燃費
ガソリン満タンで納車してもらったため、初回の満タン給油時に燃費を計算してみました。走行距離760kmで給油量41.5L、割り算すると平均燃費は18.3km/Lでした。
1回にある程度の距離を走らないと燃費は良くならず、短距離・短時間しか走らない、いわゆるチョイ乗りは、平均燃費が10km/L程度になることも多々あります。
キャンプではたくさんの荷物を積んでいるので燃費悪化は避けられないのですが、率直な感想としてJC08モードは怪しいけど、WLTCモードは信用できると感じました。
まとめ
元々セレナの見た目が好みで、何度も試乗して悩みましたが、ミニバンNo.1って宣伝してるけどシエンタどうした?とか、トップがレバノンに逃亡とか、会社のイメージ悪すぎ。
レガシィB4、レガシィツーリングワゴン、フォレスターと乗ってきて、次もスバル車かと思ったらスライドドアのミニバンがなく、ホンダのステップワゴンに落ち着きました。
家族でキャンプに行く機会が減ってきた今日この頃。車中泊しながら星空撮影に出かけたり、釣り道具を積んで出かけたり、ミニバンをフル活用していこうと思います。