[夏旅2017]北海道キャンプ場ガイドで素敵な野営地&退避先候補を探す

北海道キャンプ場ガイド2017

 夏休みに滞在するキャンプ場を探す!北海道らしい景観に優れたテントサイトを選定しつつ、荒天時の計画としてキャンプ旅のコンティンジェンシープランを立ててみましたw

 今年は新たなガイドブックとして「17-18 北海道キャンプ場ガイド」を入手。前年に購入した北海道キャンピングガイドと比較すると道外に住むキャンパーには敷居が高すぎたorz

 昨年行き逃した美笛キャンプ場以外にもニセコサヒナキャンプ場や日高沙流川オートキャンプ場など素敵なフィールドがたくさんある北海道って最高!

キャンプ旅のスケジュール

オートリゾート滝野の朝は8月でも涼しい

 お盆を過ぎた8月後半の北海道は朝晩とても涼しく、特に自然豊かなキャンプ場は超快適。Tシャツ1枚では肌寒く感じる10℃前後まで気温が下がることもありました。

 キャンプのベストシーズンというべき秋の気配が本州よりも早く感じられ、南関東の激暑かつ虫大量発生かつ難民キャンプ状態の大混雑と比べ断然北海道のほうが良い!

2017年 行動(案) 宿泊(案)
8月19日 ハワイアンズで遊ぶ 太平洋フェリー
8月20日 移動&設営 キャンプ場A
8月21日 北海道で遊ぶ
8月22日 撤収&移動&設営 キャンプ場B
8月23日 北海道で遊ぶ
8月24日 撤収&移動&設営 キャンプ場C
8月25日 北海道で遊ぶ
8月26日 撤収&移動 商船三井フェリー
8月27日 めんたいパークで遊ぶ 自宅

歌才ルピックの空いている場内

 毎年この時期を選んで渡航する理由は各地のレジャー施設やキャンプ場がガラガラになるから。今年は道内の多くの小学校が8月21日に2学期の始業式を迎えるそうです。

 キャンプ場に宿泊するのは日~金の6泊。北海道の夏休みが終われば予約せずとも選びたい放題。まずはスケジュール表に沿って太平洋フェリーと商船三井フェリーを確保しました。

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2箇所 or 3箇所の悩ましい問題

新千歳空港の北海道ラーメン道場

 8泊9日のキャンプ旅においては滞在先の選定が重要なポイント。北の大地はとにかく広大なのでエリアを絞って転々とするにしても毎回の移動距離がかなりあります。

  • 道北・道東・道南:フェリーターミナルから遠い。キャンプ場の雰囲気や周辺環境は関東とは比べ物にならないほど抜群。
  • 道央:フェリーターミナルから近い。新千歳空港や小樽など子供達の喜ぶ観光スポットが多数。

 もし3箇所のキャンプ場に2泊ずつすると撤収&設営する移動日が2回必要。終日フリーな時間を確保できる日数が減る分、色々なキャンプ場に泊まることができます。毎年のことながら悩ましい…

キャンプ場のガイドブック

北海道キャンピングガイドと北海道キャンプ場ガイド

 北海道のキャンプ場を選ぶときのデファクトスタンダード(事実上の業界標準)は「北海道キャンピングガイド」。初心者から中級者まで守備範囲がとても広いと感じます。

 この本の凄いところは重厚な内容もさることながら、関東のアウトドアショップにも平然と陳列されていること。WILD-1印西ビッグホップ店でも販売されていました。

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 あまのじゃくな自分は今年「北海道キャンプ場ガイド」という別のガイドブックを購入。タイトルの似た2冊を読み比べると方向性の違いが興味深い(^^)

北海道キャンピングガイド

北海道キャンピングガイド 2017

 離島を含む道内のキャンプ場を網羅する書籍の代表格ともいうべき「北海道キャンピングガイド」。前年に2016年版を購入しキャンプ場選びに役立ててきました。

 道外に住むキャンパーが時々キャンプしに行く程度なら北海道キャンピングガイドが圧倒的にわかりやすいと思いました。1冊持っていれば数年は役に立つ内容です。

 ガイドブックのコメントはどうしても著者の主観が入りますが、実際に訪れたキャンプ場については自分の感覚とそう大きくずれていない印象があり信頼できます。

北海道キャンピングガイドの紙面サンプル

photo by 北海道キャンピングガイド

 北海道キャンピングガイドの大きな特徴は星印による5段階評価(ロケーション、人気、清潔さ)が記載されていること。また通年使える温泉割引チケットがたくさん付いているのも嬉しいポイントです。

 328軒のキャンプ場が網羅されている冊子版だけでなく、リーズナブルな価格で電子書籍版も販売されていました。エリアを絞って読むことができる素晴らしい仕組みですね!

北海道キャンプ場ガイド

17-18 北海道キャンプ場ガイド

 家族みんながはしゃぎだす「北海道キャンプ場ガイド」。北海道キャンピングガイドと同じく毎年発行されており、道内のキャンプ場327ヶ所が網羅的に掲載されています。

 南関東の書店で見かける機会は非常に少なく、立ち読みせずに買ったところ「あえてキャンプ場のランク付けはしていません」との記載あり。細かなデータと解説に重きをおく編集方針のようです(^^;)

 キャンプ場の並び順が旧支庁区分ごとになっているのですが道外の自分にはピンときません。源泉の湯を並べた巻末の特集は興味深いものの残念ながら北海道に住む中級者~上級者向けという印象が残りました。

ほんとうに気持ちいいキャンプ場

ほんとうに気持ちいいキャンプ場 100 2016/2017年版 (小学館SJ・MOOK)

 道外から北海道のキャンプ場に初めて行くなら「ほんとうに気持ちいいキャンプ場100」から滞在先を選ぶのは悪くない選択です。Amazonのレビューでは酷評されていますがw

 全国各地のキャンプ場が特徴ごとに分類されており、これ一冊あればペット連れや直火好きなど希望に沿ったキャンプ場を探すことができるはずです。

 キャンプファームいなかの風に置いてあったので一通り読んだのですが、この本は立ち読みしてから購入することをオススメします。内容的に少し物足りないかも。

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気になるキャンプ場2017

国営滝野すずらん丘陵公園の緑が美しい

 我が家のキャンプ場を選ぶ基準は「ロケーション・清潔度・プレイスポット」を踏まえ初心者にも優しいこと。当ブログのキャンプ場レポートではそれぞれ5段階で独自評価しています。

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 過去に行ったことのないキャンプ場でテント泊するという前提のもと、ガイドブックや口コミを見て気になるキャンプ場をピックアップしてみました(^^)

ニセコサヒナキャンプ場

 昨年のキャンプ旅の途中、歌才オートキャンプ場ル・ピックに滞在しながらニセコや倶知安方面に出かけたとき「ニセコサヒナキャンプ場」のすぐ近くを通りました。

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 ほんとうに気持ちいいキャンプ場にも掲載されている直火可能な林間サイトで、かつては日本一にも輝いたらしい。北海道キャンピングガイドでは星14つの道内最高評価。羊蹄山を望む雰囲気もすごく良さそう!

 小樽港フェリーターミナルから片道2時間以内と比較的近く、新日本海フェリーを使うときの最初もしくは最後の設営地としても便利そう。苫小牧港からも片道2時間半以内です。ここはいつか行きたい!

グリーンステイ洞爺湖

グリーンステイ洞爺湖の雰囲気

photo by グリーンステイ洞爺湖

 洞爺湖といえば2008年にサミットが開催された北海道を代表するリゾート地の1つ。湖の西岸にある「グリーンステイ洞爺湖」は整備の行き届いた高規格キャンプ場です。

 場内の雰囲気や料金は関東屈指の人気キャンプ場「大子グリンヴィラ」に近く、苫小牧港フェリーターミナルから1時間半以内。キレイな分だけワイルド好きには少し物足りないかも。

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 洞爺湖では毎日20:45から花火が打ち上げられています。水辺から少し離れており湖畔ではないのが残念ですが、小さな子供が喜びそうなイベントとしてキャンプ場で見る花火は興味深いです。

美笛キャンプ場

美笛キャンプ場の雰囲気

photo by 美笛キャンプ場

 昨年行こうと思っていたけど結局行けなかった「美笛キャンプ場」。札幌からほど近い支笏湖の湖畔にあり雰囲気の良さは全国的にも憧れの的。

 苫小牧港フェリーターミナルから1時間で着くのも嬉しいポイントです。夏休みや週末は広大な北海道とは思えないほど混雑するらしいのですが、8月後半の平日(水曜日前後)であればそれなりの場所を確保できる気がしています。

 ワイルドな環境ゆえ天候に大きく左右されるのが難点。響き的に「はじめての湖畔キャンプが支笏湖畔の美笛でした」とか凄く憧れるんですが、今年は行くことができるのか…完全に神頼み(^^;)

日高沙流川キャンプ場

日高沙流川オートキャンプ場Aサイト

 道外のキャンパーも訪れることが多い「日高沙流川オートキャンプ場」は近くに川が流れており自然に恵まれた北海道らしい雰囲気のあるキャンプ場。

 北海道キャンピングガイドでは美笛や星に手のとどく丘と同じく星14つの道内最高評価。ニセコサヒナと同じく、ぜひ行ってみたい!

この記事を一通り書き終わった後、北海道の人気キャンプ場ランキングを見つけました。好きなキャンプ場・行ってみたいキャンプ場の上位は過去に行った&今回挙げた場所が多かったw

キャンプ旅のコンティン

雨が降るオートリゾート八雲

 行き当たりばったりのキャンプも楽しいけど、数か月前から計画立てて実行に移すキャンプ旅もまた楽しい。我が家の基本的なスタンスは後者なので、万が一の作戦も合わせて考えておくことにします。

コンティンジェンシープランとは、予期せぬ事態に備えて、予め定めておく緊急時対応計画です。これがあることで、組織は、予期せぬ事態によって中断する範囲を最小限にし、迅速かつ効率的に必要な業務の復旧を行うことが可能になります。

出典:ニュートン・コンサルティング

 コンティンジェンシーとか仕事かよ!というツッコミが主に金融業界で働いているキャンパーから聞こえてきそうですが、要は何か起きたときに慌てて考えないようにするだけw

オートリゾート八雲のロッジとさようなら

 北海道キャンプ旅で起きうるリスクと緊急事態発生時の行動をセットで準備。これがコンティンの全てとか言ったら仕事クビになりそうですが、ざっくりとした方針は次の通りです。

起きそうなこと いざ起きたときにすること
1.フェリーが動かない(往路) 軽井沢や富士山周辺など本州でキャンプする
2.フェリーが動かない(復路) 津軽海峡フェリーと東北道経由で帰ってくる
3.キャンプ場が臨時休業 近隣の野営候補地から代わりを選ぶ
4.大雨が降りテント泊は困難 キャビン泊やコテージ泊に切り替える

 最も発生確率が高いのは4番。過去3年間の北海道旅行で雨に遭遇しなかったことがありません。特に設営時や撤収時に雨が降ると最悪…というわけで荒天時の退避先として屋根付き候補を選定してみました!

日高沙流川キャンプ場

日高沙流川オートキャンプ場のバンガロー

photo by 日高沙流川オートキャンプ場

 またしても登場、日高沙流川オートキャンプ場。ここはオートサイトだけでなくバンガローが13棟あり、破格の1泊4~5千円で泊まれちゃう!関東なら鼻血ブーものの宿泊料金と環境です。

 できることならテント泊して川遊びしたいけど雨が降ったらバンガローに切り替える、という空いている平日ならではの作戦。グリーンステイ洞爺湖も同じ方針です。

オートリゾート苫小牧アルテン

アルテンの管理棟

 苫小牧フェリーターミナルから片道30分以内にある有名なキャンプ場といえば「オートリゾート苫小牧アルテン」。日本オートキャンプ協会から5つ星評価を得ている国内屈指の高規格キャンプ場です。

 広いキャンプ場の多い北海道の中で最も規模が大きいのが苫小牧アルテン。テントサイトだけでなくコテージ群も充実しており、道央で困ったときの緊急退避先にピッタリ。

 ナトリウム塩化物強塩泉の入浴施設「ゆのみの湯」も超キレイ。子供達はここの塩加減が堪らないらしく毎度ゴクゴク飲んでましたw

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オートリゾート滝野

オートリゾート滝野の入口

 札幌近郊での退避先としては「オートリゾート滝野」のキャビン群。2016年のキャンプ旅ではキャンピングカーサイトを予約していたものの大雨に降られ、建物に逃げ込んだ実績あり。

 区画サイトでテント泊するには若干イマイチですが、フリーサイトは雰囲気も良くキャビンも大きな不満なし。人口の多い札幌市内にあるため「北海道らしからぬ値段まで高規格」が微妙なんですけどねorz

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日の出公園オートキャンプ場

上富良野町日の出公園オートキャンプ場のコテージ

photo by 日の出公園キャンプ場

 富良野や美瑛周辺のキャンプ場から退避するときは「上富良野町日の出公園オートキャンプ場」のコテージ。この設備と雰囲気で1泊12,000円とか北海道がホント羨ましい!

 2015年のキャンプ旅の途中で上富良野の街中にあるフラヌイ温泉に入りに行ったのですが、そのすぐ裏手にある大きな公園&キャンプ場です。

さらべつカントリーパーク

さらべつカントリーパークの雰囲気

photo by さらべつカントリーパーク

 帯広周辺のキャンプ場、特にスノーピーク十勝ポロシリキャンプフィールドから退避するときは「さらべつカントリーパーク」のコテージやトレーラーハウス。

 パーク内にはマウンテンバイクコースやパークゴルフ場、場外すぐ近くにはサーキット場(十勝スピードウェイ)や道の駅さらべつがあり、テント泊の目的地としても楽しめそう!

 他にも「士幌高原ヌプカの里」や「いわないオートキャンプ場」、「まおいオートランド」などコテージやログハウスのある退避先を候補にしています。選択肢の多さに北海道の大きさを改めて感じます(^^)

番外編

星に手のとどく丘キャンプ場

 我が家が一昨年4泊した、富良野にある「星に手のとどく丘キャンプ場」。GoogleのテレビCMにジンギスカンのシーンでバッチリ登場していましたね。現在は関東の人気キャンプ場に匹敵するほど予約開始日に電話やメールが殺到するそうです(^^;)

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 高台の一番上段にログハウス(バンガロー)があり大雨のとき最適かも…と思って空き状況を見ると、6月末時点で8月は平日ですら満室状態。ちっとも退避先候補にならなかったorz

 キャンプ場のFacebookページをフォローしていると美しい満天の星空や場内の雰囲気などがよくわかります。そして2年連続バンガローが強風で倒壊していることもw

まとめ

ノーザンホースパークのテラス

 北海道キャンプ場ガイドに掲載されている数多の候補から気になるキャンプ場を選んでみました。やはり何かしらの指標や評価がないと検討が難しいというのが正直な感想です。

 北海道キャンピングガイドのほうが圧倒的にわかりやすく元の鞘に収まってしまいました…結局「道央版」と「日高・富良野版」をiBooksで買い通勤中に読んで妄想していますw

 昨年行った「歌才オートキャンプ場ルピック」を超えるような素敵なフィールドに巡りあえるか今からとても楽しみです。

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