テンマクデザインの限定幕「焚火タープコットンウイング」を初張り

青空と焚き火タープコットンウイングのコンビ

 WILD-1で販売されているテンマクデザインのコットン製ウイングタープ「焚火タープコットンウイング」を無印良品津南キャンプ場で開封&初張りしました。

 ポリエステルを含まない”綿100%”のテントやタープは初めて。デザイン性が高く、サブポールを入れると4人家族がゆったり過ごせるサイズ感でした。

 白いコットン生地の汚れやすさや重さ、設営に必要な面積など扱いにくさはあるものの、タープの下にいると昼は遮光性が高く、夜は明るく感じられました。

焚火タープコットンウイング

WILD-1幕張店が2019年3月1日にオープン

 テンマクデザインの焚火タープコットンウイング(以下、コットンウイング)は、千葉県習志野市のWILD-1幕張店の店頭でのみ販売されています(2019年10月現在)。

 大量生産されないらしく、屋外に展示されていた実物を見て2019年3月のオープン直後に勢いで購入。道具部屋に置いたまま半年ほど経過し、ようやく使う機会に恵まれました。

ポールは別売り

焚き火タープコットンウイングのスペック

 コットンウイングの付属品は自在付きロープ、通気性に優れた収納袋、取扱説明書のみ。設営時に必要となるポール・ペグ・ペグハンマーは別売りとなります。

 メインポールは240cmが推奨サイズ。高さを微調整できるようメインポールは村の鍛冶屋のレッドポール32mm、サブポールは旧モデルの28mmを合わせてみました。

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ペグやハンマーも別売り

焚き火タープコットンウイングを開封

 ガイロープは白と青のロープに赤いアルミ自在が付いており、しっかりと地面に固定でき不満はありません。ネジレやヨレも気にならず、なかなか良いロープだと思います。

 ペグは最低10本必要。タープ本体が大きく、風の影響を受けやすいため、強固な鍛造ペグがおすすめ。二又ロープに40cmを4本、サブロープは30cmを6本だと安心です。

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TCウイングとの違い

https://www.facebook.com/tentmark/posts/2637036106336345/

 他店やネットでも販売されている焚火タープTCウイング(以下、TCウイング)とは同じサイズ、同じ形状です。生地の違いにより重量や色合い、質感が異なります。

タープ比較 コットンウイング TCウイング
素材 コットン ポリコットン
綿比率 100% 35%
本体重量 約4.5kg 約3.4kg
カラー ホワイト ベージュ

 WILD-1幕張店の天井に張ってある実物は、照明の関係で黄色がかったオフホワイトに感じましたが、実際には青空に映える白い生地でした。多少の個体差はあるかもしれません。

設営するには広い場所が必要

無印良品津南キャンプ場のC45サイトは景色が良い

 コットンウイングはメインポール間が約580cmと長く、設営するには10m以上の幅が必要となります。フリーサイトもしくは広めの区画サイトをおすすめします。

 新潟県津南町にある無印良品津南キャンプ場は平均256㎡と各区画が広いため設営できましたが、C45サイトだと斜めに設営しないと区画には収まりませんでした(^^;)

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コットンウイング初張り

焚き火タープコットンウイングの取扱説明書

 コットンウイングの設営手順はヘキサタープやレクタタープとほぼ同じ。地面にタープを広げ、二股ロープでメインポールを立ち上げ、サブロープをペグダウンするだけ。

 コットン生地の重さがあるのと、なるべく地面を引きずらないよう丁寧に立ち上げたため、タープ本体へのサブロープの取り付け(もやい結び)を含め20分ほどかかりました。

プライベート感のある側面

無印津南でテント設営前にタープを設営完了

 まずはサブポールなしバージョン。ウイングタープの美しいシルエットは期待以上でしたが、やや低めにメインポールを立ち上げたせいか日陰の面積はかなり狭め。

 サブポールで跳ね上げないと側面に壁ができるため、それなりにプライベート感はあります。その分、タープの下を歩いたとき側面がやや窮屈に感じられました。

サブポールでアレンジ可能

焚き火タープコットンウイングにサブポールをセット

 コットンウイングにはサブポールを入れる三角金具が両サイドに3つずつあり、側面の先端にポールを挿すと屋根が最大化されます。サブポールの高さはお好みで。

 先端ではなく側面の途中にポールを挿すと、サブポールありのヘキサタープと近い形状になりました。前者のほうが使い勝手は良さそうですが、後者も悪くはないです。

コットンの遮光性と反射性

焚き火タープコットンウイングは夜は明るく華やか

 日中はタープの陰にいると体感温度が5℃ほど違ったため、遮光性は十分にありそう。白いポリコットン生地の「山渓別注レクタT/C」とは遮光性の違いを感じられず。

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 夜はタープ下の明かりが白い生地に反射し、普段よりも少し明るく感じられました。離れた場所に明るいランタンを設置しておけば、虫もほとんど寄りませんでした。

ロングデイジーと相性抜群

焚き火タープコットンウイングとロングデイジーの組み合わせ

 コットンウイングのメインポール間は、スノーピークのロングデイジーがギリギリ届く距離でした。ベアボーンズリビングのエジソンストリングライトとも相性抜群。

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 普段ぶら下げているシェラカップはステンレス製ですが、カラフルな樹脂製のシェラカップを適当に混ぜ込ませると、白い生地のアクセントになって個人的に良い感じ(^^)

初張りで乾燥撤収ならず

水を含んで重くなった焚き火タープコットンウイング

 コットンウイングは経年劣化・加水分解するポリウレタンコーティングを使用しておらず、水がたまる部分は浸みやすくなるため、雨水が流れるように設営する必要があります。

 残念ながら撤収日の朝方にかけて雨が降り、かなり濡れてしまいました。水を含むと繊維が膨張し目が詰まることで防水性が生まれるため、雨漏りはありませんでした。

設営&撤収時は汚れに注意

雨を含んで重くなった焚き火タープコットンウイング

 白いコットン生地は土汚れが目立つため、取り扱いにはかなりの注意が必要です。特に濡れた状態で地面を引きずると泥汚れが付着し、最悪の場合、汚れが落ちなくなります。

 水を含むと重くなり、浴室乾燥機やベランダで乾かすのも一苦労でした。コットンはしっかりと乾かさないとカビが生えてしまい、永遠に取れなくなり残念な思いをします。

 キャンプ初心者には「ポリエステル生地のレクタタープ」が便利かと思います。もし形状が好みなら、スノーピークのヘキサエヴォProのほうが手軽かもしれません。

まとめ

青空に映える焚き火タープコットンウイングとレッドポール

 テンマクデザインの焚火タープコットンウイングは、圧倒的なデザイン性とコットン生地の風合い、限定品の響きに惹かれました。青空と白いタープの相性って最高!

 ただ、汚れやすいため設営や撤収にやたらと気を使ったり、濡れると乾かすのが大変だったり、区画サイトで張りにくかったりとデメリットは多々あります。

 春秋キャンプのエース幕「ogawaグロッケ12 T/C」に合わせても問題なさそうな色合いでした。いずれは天頂部にタープアダプターを取り付けて連結してみたい(^^)