ニコンのマイクロレンズ「NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」は前群繰り出し式。内筒が伸びるため、アウトドアで不意に横から衝撃を受けてしまわないか心配…
レンズ付属のフードは内筒にねじ込む形式で、衝撃保護としては効果が弱め。外筒にねじ込む形式の社外品「HAKUBA メタルフード 62mm」を試してみました。
外筒にフードを取り付けてもケラレの心配はなさそう。フード先端へのフィルター取り付けはマニュアルフォーカス時のみ可能で、衝撃保護としては期待通りでした。
この記事の目次
Z MC 50mmのフード問題
発売前にニコンプラザ東京で試写し、その後購入に至ったマイクロレンズ「NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」。等倍撮影できるため普段使いしやすく、とても気に入っています。
前群繰り出し式の内筒を保護したい
Z MC 50mmは0.5倍から等倍までの距離感で撮影するときだけ、レンズの内側にある内筒がびよーんと伸びてくる「前群繰り出し式」が採用されています。
持ち運び時のコンパクト化に寄与する仕組みとしてアリだと思っていますが、長さの変わらない「インナーフォーカス式」と比べるとイマイチと感じる人はいるかも。
付属のレンズフードが特殊すぎる
Z MC 50mmにはレンズフード「HN-41」が付属しています。内筒のフィルター枠(46mm)にねじ込むタイプで、とても薄く、遮光性よりも前玉保護を優先したもの。
内筒ねじ込み式のフードも悪くはないのですが、飛び出た内筒に横から衝撃が来たり、遠景を撮るときの遮光性を考えると、外筒に取り付けるフードが欲しくなりました。
HAKUBA メタルフード 62mm
Z MC 50mmの外筒には、おそらくマクロリングフラッシュを取り付けるためのフィルター枠(62mm)が切られています。ここを活かしてフードを取り付けたい。
市販品の中から数百円で買えるハクバのメタルフードを購入し取り付けてみました。ぐらつきはなく、メタルフードゆえに強度もあり、しっかり保護してくれそう!
最大まで伸びると微妙にはみ出る
等倍から無限遠までピント位置をずらしてみたところ、等倍付近まで近づいて撮影すると外筒のメタルフードをギリギリ超えた長さまで内筒が飛び出てきました。
メタルフードの先端にもフィルター枠が切られているのですが、その先端にプロテクターなどを取り付ける場合、マニュアルフォーカスかつ2/3倍以下に限定されそうです。
フードを付けてもケラレの心配なし
外筒にメタルフードを付けても、遠景・スナップともにケラレは生じていないように感じます。大したサンプルではありませんが、いくつか載せますので実写でご確認ください。
久しぶりに見学しに行きました、宇筒原ふれあいセンター・オートキャンプ場。乗り入れ制限で芝生がキレイに回復していました。f8まで絞っているので周辺減光もなし。
いすみ鉄道の第二五之町踏切。この日は女性のモデルさんとカメラマンの方がマンツーマンでポートレートを撮っていました。猛烈な暑さの中、撮影お疲れ様です!
以前、初代RX100で星空撮影した九十九里ビーチタワー。青空をバックに撮ってみてもケラレは感じません。目の前の不動堂海水浴場はなかなかの賑わいでした。
外筒にフードを付けるのは、ガレ場やザレ場など不安定な場所での不意の衝撃防止が一番の目的。何度かぶつけそうになったけど、フードがあって助かったかも。
マクロレンズ(マイクロレンズ)は山登りしたとき普段あまり見かけない高山植物を気軽に撮れるのが良いですね。標高1,800m付近で見かけたお花を手持ちでクローズアップ。
ついキャンプブログだということを忘れてしまうので、デイキャンプを撮ってみました。サブポールを使わなくてもクルマに吸盤フックで連結すると広々使えて良い感じ。
まとめ
ニコンのマイクロレンズ「NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」にハクバのメタルフードを取り付けると、内筒の衝撃保護に一定の効果がありました。備えあれば憂いなしです。
逆付けできず持ち運びが大きくなってしまうので、不意の事故が起こりにくいインドアでのブツ撮りでは付けず、キャンプや登山のときだけ付けるのが良いかもしれませんね。
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