富士フイルムのAPS-Cミラーレス一眼X-T3をX-S10に買い替えました。ボディ内手ぶれ補正があると、レンズ内手ぶれ補正のない単焦点レンズが使いやすくなりますね。
ボディがより軽量コンパクトになり、深いグリップで片手でも持ちやすく、お散歩カメラとして出番が増えました。FUJIFILM X-S10のファーストインプレッションです。
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X-T3からX-S10に買い替え
- ボディ内手ぶれ補正がほしい
- レンズ資産を活かしたい
- 軽量化・コンパクト化したい
- シルバーのX-T3が意外と高く売れた
- コロナ禍で動画を撮る機会が減った
- 星空撮影に役立つ機能が搭載された
ボディ内手ぶれ補正がありがたい
X-T3やX-T30になく、X-T4やX-S10にあるもの、それがボディ内手ぶれ補正。APS-Cミラーレスでボディ内手ぶれ補正付きはまだ少なく、その中で最も安価なのがX-S10。
X-T4は最大5軸6.5段、X-S10は最大5軸6段。レンズ内手ぶれ補正との協調制御で7段以上の手ぶれ補正を実現しているカメラもありますが、6段もあれば実用上は十分かなと。
Xマウントの神レンズを有効活用
ボディ内手ぶれ補正があると、レンズ内手ぶれ補正のない単焦点レンズの使い勝手が良くなると思います。神レンズと呼ばれるXF35mm f1.4もその恩恵を受ける1本。
日中に開放付近で撮れば手ぶれ補正がなくても構わないのですが、絞って撮ったり暗い場所で撮るときに手ぶれ補正があるとISO感度が上がりにくくて助かります。
サブ機は軽量コンパクトさを優先
X-T3からレベルアップするなら同グレードで新型のX-T4へ買い替えるのが筋。しかし、いかんせん高い。グレードこそ落ちるもののX-S10ならX-T4の6割程度で買えます。
スペック | X-S10 | X-T3 | X-T4 |
---|---|---|---|
横幅 | 126.0mm | 132.5mm | 134.6mm |
高さ | 85.1mm | 92.8mm | 92.8mm |
奥行き | 65.4mm | 58.8mm | 63.8mm |
最薄部 | 32.9mm | 35.4mm | 37.9mm |
重量 | 約465g | 約539g | 約607g |
値段もさることながら、X-T4はボディの大きさと重さが気になる。メイン機は画質優先でフルサイズなので、APS-Cのサブ機は軽量化・コンパクト化を優先しました。
X-T3が思いのほか高く売れた
キャンプや星空撮影で半年以上使用したのに、みんなの防湿庫(マップカメラ)でなぜかプラス評価になってしまいました。先取交換は本当にありがたい仕組みですね。
- X-T3+XF18-55mm購入時:106,000円
- X-T3+XF18-55mm売却時:116,150円
これを原資にX-S10ダブルズームキットに買い替え。キットレンズ2本は計38,000円で売却。XF18-55mmを手放すことで自己負担なくカメラを買い替えることができました。
動画性能はかなりスペックダウン
X-T3からX-S10に買い替えると、動画機としては大きくスペックダウンします。もし動画メインで考えているなら、X-S10ではなくX-T3やX-T4がおすすめです。
- UHS-II対応→非対応
- HEVC/H.265対応→非対応
- All Intra対応→非対応
- HLG形式に対応→非対応
- 10bit内部記録対応→非対応
- ヘッドホン出力端子あり→USB-Cと兼用
ざっと使ってみた感じ、F-Logの内部記録が8bitなのが厳しい。あまり使うことはないかもしれませんが、電子ファインダーもスペックダウンしますのであしからず。
星空撮影に便利な機能を搭載
X-S10の用途は中望遠〜超望遠のメイン機、そして超広角〜標準のサブ機。星景写真を撮影するうえでの要件を満たしているか、以前作った20の観点で評価してみました。
X-T3には無かった低照度優先と露出平準化が搭載されたことは買い替えの大きな後押しになりました。電子先幕シャッターがなくなったのは残念ですが、まあ許容範囲かと。
まとめ
X-T3からX-S10に買い替えて操作性は大きく変わりました。他社とほぼ同じ使い方になり、総じて満足しています。やはり軽くて小さくて手ぶれ補正付きは正義だと思います。
X-T3の後継機であるX-T4にバリアングルモニターが採用されたのは個人的には相当ショックでした。もし3軸チルト液晶だったら重くて大きくて高くてもX-T4にしたかも。
自撮りとジンバルに載せやすいこと以外、バリアングルにはデメリットしか感じないのですが、それだけYouTuberの影響力が大きいのですね。以上、簡単なレビューでした。