キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原(以下、C&C)の大規模イベント「キャンプハロウィーン2017」は春に新設されたばかりのツインキャビン”語らい”で参戦しました。
焚火リングやソファ、冷蔵庫や温水シンクなど雨でも不自由なく過ごせる設備の数々。忙しいイベント参加にピッタリだけど、もはやアウトドアとは呼べないかも!?
2段ベッドや4種類の屋外遊具は小さな子供が喜ぶこと間違いなし!2家族でシェアして楽しいC&C屈指の人気を誇る充実サイトの魅力を紹介します(^^)
この記事の目次
ツインキャビン”語らい”
ツインキャビン”語らい”は2017年4月に新設されたキャビンサイト。場内入って右、オートキャンプサイト”囲炉裏”やオートキャンプサイト”暖炉”など特殊テントサイトが集まるゾーンにあります。
場内で一際目立つ高規格キャビンサイトは小さな子連れファミリーやキャンプ初心者に最適!特にオススメしたいツインキャビン”語らい”のポイントは次の5つです。
- 屋外遊具とキャンポール
- 独立したキャビンとトイレ
- ツーバーナーと電磁調理器
- 大きな屋根と語らいスペース
- 個別シンクや冷蔵庫を完備
1.屋外遊具とキャンポール
ツインキャビン”語らい”の最大の特徴は場内で唯一サイト内に設置されている4種類の専用遊具。誰でも自由に使えるわけではなくツインキャビン”語らい”に宿泊した人だけが利用できます。
区画内に専用の遊具が付いたキャンプ場は全国的にも珍しく、関東近郊では北軽井沢スウィートグラス(以下、SG)の超人気サイト「ポリンポリン」が有名かと思います。ツインキャビン”語らい”は遊具のバリエーションで勝負!
トランポリン
ツインキャビン”語らい”の真正面にあるトランポリンはSGやイレブンオートキャンプパークと比べ形状は丸ではなく四角、大きさは二回りほど小さくなっています。
バネはかなり硬めで子供達が強く跳ねても高くは飛び上がらず。落下防止用の囲い(ネット)はありませんでしたが、大人がキチンと見ていれば未就学児~小学校低学年でも楽しく遊べます。
コーンクライミング
ツインキャビン”語らい”を遠くから見たとき最初に目に入るのが円錐状のコーンクライミング。公園の遊具として設置されていることもありますね。
中に入って遊んだり上に登ったりとたくさんの遊び方があるようで、トランポリン以上に盛り上がっていました。小学生でも難なく回転させることができる重さです。
ハロウィンキャンプやクリスマスキャンプのときコーンクライミングにデコレーションすると見栄えの良い大型オブジェになるかもしれません(^^)
小型遊具2種
トランポリンやコーンクライミングと比べ小型の遊具が2つ、4人で遊べるスプリングタートル(写真左)とハンモックやブランコのように遊べるゆりかごスイング(写真右)が設置されています。
SGのポリンポリンサイトは2017年6月に屋根が付き軽い雨であれば遊べるようになりましたが、ツインキャビン”語らい”の遊具は全て屋根なし。公園と同じ野ざらし状態なので土足で遊ぶことができます(^^)
キャンポールは1箇所のみ
C&Cの便利な設備といえば全テントサイトに設置されているキャンポール!ハンモックを吊るしたりランタンを引っ掛けたり、ロープを張ってシュラフや水着を干したり使い方は色々。
正面向かって左のキャビンの目の前にキャンポールがあるため、ハンモックを設置すると左側のクルマやキャビン、トイレに出入りしにくくなるのがイマイチでしたorz
お客様より、『ここにハンモックフックがあったら便利なのになぁ。』というご提案をいただき、早速ハンモックフックの追加をしました。
出典:カエルくんの日記
ツインキャビン”語らい”と同時期に新設されたオートキャンプサイト”語らい”と比べハンモックを吊るせるフックが少なく、使い勝手は若干劣る印象です。
2.独立したキャビンとトイレ
ツインキャビン”語らい”は2家族でキッチンやリビングをシェアしながら滞在することを前提にした建物サイト。小さなキャビン2棟+屋外の共用スペースで1区画となっています。
大きなコテージ1棟で全員が過ごすとプライバシーを確保しにくいというデメリットがあるのですが、ツインキャビン”語らい”なら建物自体が離れており家族ごとにプライベートな空間を確保できるメリットがあります。
小さな子連れでキャンプすると「普段と違う場所で寝泊りすると夜泣きして迷惑をかけてしまうかも…」と不安があるかもしれませんが、ツインキャビン”語らい”なら心配無用。もちろん寝言やいびきも気になりませんw
ツインキャビン”語らい”の建物内は極めて簡素。ロフトのような2段ベッド2台とマットレス4枚、鏡台と椅子1脚、テーブルライトしかありません。冷暖房としてエアコンが設置されていますが、寒い季節は特に乾燥するため要注意。
マットレス以外の寝具(寝袋や布団、枕など)がないため持参もしくはレンタルが必要です。C&Cでは毛布、まくら、シーツ、湯たんぽ、マットレスを借りることができます(^^)
さらに嬉しいことにトイレも2箇所設置されており、それぞれに洗面台があります。もちろんウォッシュレットの付いた温水便座!オートリゾート滝野のキャビンSサイトに匹敵するクオリティだと感じました。
ツインキャビン”語らい”の建物で気になったのは、寝室とトイレが屋内ではなく屋外で繋がっていること。靴を履くほどではないものの素足で往復するのは少し難しいかもしれません。
出入口に段差がほとんどなく子供達が頻繁に靴を脱ぎ履きして出入りすると屋外から砂や土が入り込みやすいと感じました。もしキャンプ用にスノコを持っていれば寝室とトイレの移動にも便利なため持参を推奨します(^^)
10月中旬に素足や靴下で過ごしても寒くは感じなかったものの、足裏の汚れ防止にもなるため室内用のスリッパを持ってきたほうが良いかもしれません。
3.ツーバーナーと電磁調理器
ツインキャビン”語らい”にはガスコンロと電磁調理器がそれぞれ1台ずつ設置されており、自宅にいるかのように3つの加熱調理を同時に行うことができます。
2口のガスコンロはスノーピークのツーバーナー。リビングスペースに配置されたアイアングリルテーブル(IGT)のフレームにセットされています。
朝晩冷え込むだろうと予想しプロパンやイソブタンを混合した金色のガス缶(金缶)を持参。スノーピーク製品に詳しい方が上の写真を見ると重大な過ちに気付くわけですが…
ツインキャビン”語らい”のIGTにセットされていたのは「ギガパワーツーバーナー 液出し」でした!上蓋の裏側にGS-230と書いてあるし、バーナー下部に伸びたチューブがその証。
ガス缶を逆さまに倒立させてセットする液出しバーナーには金缶を使うことができず、イソブタン中心の銀色のガス缶(銀缶)が必要なのです。普段から使い慣れていればリスク承知で金缶を使うけど…万が一が怖くて止めました。
念のためそんなこともあるかもしれないと思い、事前に電話で「金銀どちらも大丈夫なツーバーナーですよ」と確認していたのに残念。センターハウスに銀缶が売っておらずツーバーナーも金缶も未使用のまま終了orz
便利なIHコンロ
キッチンカウンターに設置されたIHコンロはユニフレームのダッチオーブンやスノーピークのラウンドケトルを使うことができ出力も十分。温度調整が容易なため揚げ物にも便利かと思います。
他にもウェーバーや五徳付きBBQグリルが設置されていましたが、いずれも使うことはありませんでした。念のためコールマンのツーバーナーを持参しており事なきを得ましたが、くれぐれも金缶ではなく銀缶を持参することをお忘れなく!
4.大きな屋根と語らいスペース
ツインキャビン”語らい”の共用スペースの一部には大きな屋根が設置されており、雨が降っても濡れずに過ごすことができます。調理や食事も屋根下のテラスで完結!
中央部にはオートキャンプサイト”焚火”と似た「焚火リング」があり、ダッチオーブン用の五徳や火バサミ、炭スコップも置いてありました。
焚火リングの周囲は薪や食器を並べ市販の囲炉裏テーブルのように使えます。固定式の4人掛けベンチが設置されているため、腰掛けたり荷物を置いたり使い勝手は良好(^^)
備え付けの火バサミは使い勝手がイマイチで、太い薪を掴めずストレスが溜まります。焚き火にこだわる方は使い慣れたものを持参することをオススメします。
オートキャンプサイト”囲炉裏”やオートキャンプサイト”語らい”のような囲炉裏スタイルではないため、ダッチオーブンなどを天井から吊り下げることはできません。
焚火リングの一部に屋根が被さっておらず、雨が降るとベンチは濡れてしまいます。横雨が強いと焚き火が消えてしまうためポリコットンのタープなど被せると快適度が増します。
食事スペースには前述のIGTロング+400脚が設置されており、3人掛けのソファが2つ置いてあります。もし7人以上で同時に食事するときはローテーブルやローチェアを持参すると過ごしやすくなります。
天井には喫茶店のようなシーリングファンが2基設置済み。メインランタンを持参する必要がない程度に明るい照明もあります。22時以降は一部のライトを残し消灯必須。
トイレが敷地内にあるため夜中に出かけることはないかもしれませんが、念のためLEDのサブランタンがあると寝る前の片付けなどに便利かもしれません。
5.個別シンクや冷蔵庫を完備
ツインキャビン”語らい”には敷地内にキッチンカウンターが設置されています。ホース式のため調理器具や食器を洗いやすく、水まわりに関してはオートキャンプサイト”語らい”を上回るポイントと感じます。
シンクの広さ・深さはダッチオーブン10インチを容易に洗えるほど大きく、ありがたいことに蛇口からお湯が出ます!なおスポンジや洗剤は持参が必要です。
”語らい”シリーズ共通の設備である冷凍室付きの冷蔵庫も完備。プリンなど冷やして固めるデザートを作ることもできます。出力最大にすると冷蔵室も凍るため要注意ですがw
おま金の便利な使い方
C&Cには通称「おま金」こと「おまけの金曜日」という嬉しいシステムがあります。テントサイトは1,500円、キャビンやコテージは3,000円の追加料金で金曜日に前泊することができるお得な制度(^^)
前泊割引制度 | C&C | SG | PICA |
---|---|---|---|
ノーマルテント | 1,500円 | 無料 | 無料 |
特殊テント | 1,500円 | 半額 | 半額 |
キャビン・コテージ | 3,000円 | 半額 | 半額 |
PICAのハッピーフライデーやSGの土連泊はノーマルテントサイトが前泊無料、特殊テントサイトやキャビン・コテージが半額。得手不得手がありますね。
1泊あたりの料金が高い建物サイトだとおま金のほうがお得に泊まれるため、ツインキャビン”語らい”に週末泊まるならおま金を使って2泊3日で滞在するのがおすすめ!
- 『おま金。』 でサイトを確保しつつ、土曜日の朝一番にチェックインする
- 2区画以上ご予約の方で、先に一組の方がすべてのチェックイン清算を済ませ、もう一組が20時以降、もしくは土曜日朝一番に入場する
出典:おまけの金曜日
ハッピーフライデーや土連泊と異なり、おま金には「禁じ手」と呼ばれるルールがあります。金曜泊まらずに土曜朝早くにチェックインするのは禁じ手。2区画以上で予約している場合は来場した区画ごとに清算です。
抜け道というほどではないのですが、C&Cには1区画で2家族以上入ることができるサイトが用意されており、1家族だけ金曜夜に先着して会計を済ませ残りの家族は翌朝に来場することが可能となっています。
ツインキャビン”語らい”やカントリーキャビン”語らい”は3,000円追加、オートキャンプサイト”語らい”や広めのオートキャンプサイトは1,500円追加で金曜夜先着&土曜朝合流が合法的にできます(^^)
まとめ
ツインキャビン”語らい”は豊富な設備と快適な居住空間で子連れキャンプにも安心。トップシーズンとなる土曜泊でもおま金と組み合わせて連泊することで1家族1泊あたり8,250円!おすすめの持ち物は以下の通りです。
- 寝具(レンタルあり)
- 調理器具(レンタルあり)
- 食器(レンタルあり)
- スノーピークの銀缶500
- クーラーボックス
- 食材&飲み物
- 着替え
- 洗面用具
- 食器洗い
- すのこ(もしあれば)
- スリッパ(なくても平気)
- ローチェア(必要に応じて)
- ローテーブル(必要に応じて)
- LEDランタン(必要に応じて)
C&Cが「キャンプ界のディズニーランド」だとしたらツインキャビン”語らい”は「ホテルミラコスタ」と言える存在かも。ミラコスタはランド隣接じゃなくてシー隣接だけどw
3種類の”語らい”シリーズは1区画ずつしかないためピンポイントで予約を取るのが難しい傾向にありますが、キチンと作戦を立てて攻略すればハロウィンや夏休みも確保できるかと思います(^^)