ゴールデンウィークは家族連れが連泊キャンプに出かける絶好の機会。初心者〜中級者が気を付けておきたいGWキャンプのポイントをまとめてみました。
この記事の目次
寒暖差に要注意
4月下旬から5月上旬は昼夜の寒暖差に要注意。昼間はTシャツ1枚で過ごせるほど暖かいのに、朝晩は厚手の上着を着込みたくなるほど冷え込むことも。
日本気象協会の過去天気(最低気温と風速)を参考にして、寒さをしのげる防寒対策をするのがおすすめ。例えば富士五湖の河口湖周辺だと最低気温2℃前後まで落ちます。
重ね着(レイヤリング)が基本
防寒着はかさばるフリースよりも小さく収まるダウンが便利。ユニクロのウルトラライトダウンは安くて良いですね。現在は化繊でも良い品たくさんあります。
まだ虫は少ない時期なのでタープの圧倒的な解放感は捨てがたいものの、冷気を防げるスカート付きの2ルームテントやシェルターのほうが寒さ対策をしやすいと感じます。
ホッカイロと湯たんぽ
AC電源や燃料を必要とせず寒さ対策できるのがホッカイロと湯たんぽ。前者は熱量弱め、後者は少し荷物が増えますが、急激に冷え込んだとき役立ちます。
いずれのアイテムも春になると徐々に店頭から姿を消す傾向にあるため、早めにホームセンターやドラッグストアで購入しておくか、ネットで注文するのが良いかと思います。
ストーブは必要か不要か
ゴールデンウィークは石油ストーブを持って行くか持って行かないか、ちょうど判断の境目にある時期。あるに越したことはないけど荷物が増えてしまう(^^;)
関東近郊だと持って行かずに済むことがほとんどですが、我が家は標高1,000メートル以上のキャンプ場に行くときだけ持っていくようにしています。
天候の急変に要注意
せっかくの連泊だし普段よりも遠出しようと考えている方は天候の変化に要注意。特に山の天気は変わりやすいため標高の高いキャンプ場だと対策が必要不可欠。
キャンプの大敵は豪雨ではなく暴風。天気予報の晴れマークや雨マークで一喜一憂するのではなく、風速を見て判断する癖をつけておくと良いかと思います。
全方位風対策
設営時の風向きが続くとは限らないため、長期滞在ならではの「全方位風対策」がおすすめ。面倒くさがり屋の自分でも天気が変わりやすい場所だと以下の対策を意識しています。
- テントの張り綱は全てペグで打つ
- 出入口以外のスカートはなるべくペグで打つ
- タープの高さを下げる
- キッチンスタンドはペグで固定する
- 水たまりになりやすい窪地には設営しない
テンションはやや強めに
過去何年か振り返ると、2016年のゴールデンウィークが悪天候で、暴風雨が吹き荒れて数多のテントが倒壊したり飛ばされたりするのを目にしました。
風対策の基本は生地やロープのテンション(張り具合)の維持と高さを下げることだと思います。ゆるみやたるみは倒壊や破損に直結します。
ロープは指で弾くと軽い音がするくらいしっかり張るのが正しい設営方法。テントの前面を跳ね上げて使う方はテンションのゆるみにご注意あれ。
激しい渋滞に要注意
ゴールデンウィークは高速道路や観光地の渋滞に要注意。大渋滞にハマり目的地に着く頃には運転手だけでなく家族全員が疲労困憊なんてことも。
特にテント泊の場合、キャンプ場での設営や調理が控えているので、なるべく体力を残しておくのがファミリーキャンプを楽しめるポイントかもしれません。
渋滞回避の作戦
過去の傾向から連休初日午前の下りと最終日前日午後の上りが混雑するため、渋滞を回避したいときは以下の作戦を検討してみてください。
- 前乗りして前泊する(ただしキャンプ道具を満載した車内では十分な休息は取れない)
- 夜中に出発する(深夜2時台もしくは3時台に出発し、朝方には現地に着くようにする)
- 観光地では自転車を借りたり時間をずらして行動する(例えば那須や軽井沢は日帰り客が大勢いるため、現地に滞在しているメリットを活かして午前中の早い時間に行動する)
- 最終日に帰ってくると意外と混雑しない(最終日は自宅で休息に充てようと考える方が多いため、意外と渋滞のピークは過ぎている)
東京から地方に向かう場合の混雑度合は中央道>東名高速>関越道>東北道>東関道>常磐道の印象があります。車内で退屈しない遊びがあると良いです。
行き先と出発時間の目安
GW | 高速道路 | 目的地 | 出発 |
---|---|---|---|
2016年 | 関越道 | スノーピーク本社 | 4時20分 |
中央道 | いなかの風 | 3時20分 | |
2017年 | 関越道 | スウィートグラス | 3時10分 |
2018年 | 関越道 | スウィートグラス | 4時55分 |
東北道 | C&C那須高原 | 6時30分 |
千葉県在住の我が家が行った直近3年の目的地と出発時間をまとめてみました。2018年GW後半のC&C那須高原は連休初日ではないため出発遅めですが、他は連休初日です。
途中のサービスエリアで休憩しつつ7時台に現地の近くに着くスケジュールで行動することが多いです。おおよその目安として渋滞回避の参考にどうぞ(^^)
盗難と事故に要注意
ゴールデンウィークは盗難に要注意。特に狙われやすいのが高価で軽くて流通量が多くて再販しやすいもの。代表的なアイテムがヘリノックスのチェア。
子供の世話や設営に手間取るキャンプ初心者は防犯までなかなか気が回らず、いつのまにかお金や荷物を盗まれていた、ということも現実起きているようです。
ゴールデンウィークは場内でイベントが開催されることも多く、例えばキャンプファイヤーから帰ってきたら椅子やランタンがなくなっていたなんてことも!
キャンプの盗難対策
アウトドアでの盗難対策は簡単ではありませんが、手間がかからず抑止力として効果のあるもの、デメリットはあるが防犯効果のあるものなどいろいろあります。
- 現金・貴重品・車の鍵は肌身離さない(リュックやポーチ、サコッシュなどに入れて常に身に着けておく)
- キャンプ道具には名前を書いておく(名前を書くと売りにくくなるため。自分だけがわかる小さな目印は防犯効果なし)
- サイトから離れるときはクルマの中に荷物を片付けて鍵を掛けておく(動物対策にもなります)
- テントの前にサンダルを置いておく(中に人がいるかもしれないと警戒されるため多少の抑止効果があります)
事故や怪我が増える季節
ゴールデンウィークと夏休みは事故が増える時期でもあります。子供がクルマに轢かれたり、川や湖で溺れたり、焚き火やバーナーで火傷したり。
子供達がはしゃいで駆け回り、ロープに足を引っ掛ける事故が多発するので、夕方以降はロープやペグにライトを付けてあげると転倒防止になります。
虫よけ対策も要検討
場所によってはブユ(ブヨ)が出始める時期。例えば新潟県三条市のスノーピーク本社キャンプ場はスノーピークユーザーの聖地であり、かつブヨのメッカでもあります。
ブヨが出るキャンプ場は口コミで広まっているので、ネットで事前に調べておくと良いかと思います。ハッカ油スプレーとポイズンリムーバーは常備しておくと安心です。
現金切れに要注意
急速にキャッシュレス化が進む都市部にいると現金の存在を忘れがちになるのですが、キャンプ場やスーパー、飲食店はクレジットカードを使えないところが多々あります。
ゴールデンウィークが10連休となる2019年はATMの現金不足が懸念されており、全銀協から注意喚起が出ています。旅行中に必要な現金は早めに引き出しておきましょう!
2019年5月1日の改元および10連休に関する銀行取引の留意点について
銀行では連休中も補填等の対応を行うことにより継続的なATMの稼動に努めていく予定ではございますが、設置場所によっては、一部の端末で現金が足りなくなり一時的に稼動を停止するATMが出てくる可能性もあります。
出典:全国銀行協会
感謝の気持ちを忘れずに
ゴールデンウィークはキャンプ場がとにかく忙しい時期。ちょっとした手土産などを持っていき、お礼の気持ちをお伝えすると喜ばれるのではないでしょうか。
立ち話をきっかけに色々な情報を教えてもらえたり有形無形のメリットがあります。頑として受け取らないオーナーさんもいますが、ぜひ試してみてくださいね(^^)