ダッチオンダッチ大作戦!農園キャンプでちぎりパンを焼いてみた

THE FARM CAFEの名物「焼きカレー」

 温泉併設の農園リゾート「THE FARM」で過ごす春休み。温暖な千葉県の3月下旬にもかかわらずマイナス3℃まで冷え込み、霜が降りテントが凍るほど。

 小雨が降り続き「採れたて野菜を使ったダッチオンダッチ作戦」は失敗に終わりましたが、パンを焼いたりシチューを煮込んだり、家族で穏やかに過ごせました。

 カフェやジップラインなどの施設、整ったトイレや炊事場、たくさん採れる収穫体験など(お財布には厳しいけど)初心者に優しいキャンプ場だと思いました。

ダッチオンダッチ大作戦

ダッチオーブン6インチの蓋が閉まらない

 前編の続き。トルテュPro前面のパネルを跳ね上げ、ダッチオーブン6インチに野菜を詰め込みオガ炭を熾しながら加熱開始。蓋が閉まってないけど気にしないw

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 テントサイト近くの炊事場は仮設のような作りでしたが、サイト数と同じ数だけシンクがあり、一部の蛇口からお湯が出るため調理に困ることはありませんでした。

春のちぎりパン祭り

ダッチオーブン10インチでちぎりパン作り

 まずはキャンプでパン作り。生地は自宅のホームベーカリーで1次発酵まで済ませてきました。クーラーボックスに入れてきたことで発酵が止まっており小さいまま。

 外気温5℃だとなかなか2次発酵が進まないため、16等分してクルミやチョコ、チーズやアンコなどを詰めたら、ボウルに入れて湯煎しながら生地が膨らむまで待機。

 ダッチオーブン10インチの底網にクッキングシートを敷き、生地を並べたら準備完了。下からは常に弱火、上からは最初だけ強火で5分後に中火にし、焼き上がりを待ちます。

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ダッチの上火を有効活用

ダッチオンダッチしながらケトルも乗せる

 パンを焼くためにダッチオーブンの蓋に置いた炭は、そのままだと熱のほとんどが上に逃げてしまうため、さらにダッチオーブンやスキレットを乗せて有効活用。

 大きなダッチオーブンの上に小さなダッチオーブンを乗せる「ダッチオンダッチ」に挑戦。先ほど加熱していたゴロゴロ野菜のローストはキチンと蓋が閉まりました。

 本来はダッチスタンドを挟むかファイヤーハンガーで吊るして隙間を作り火力を調節しやすくすべきですが、ケトルも一緒に置けそうだったのでオガ炭に直置き(^^;)

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ステーキとシチューで夕飯の完成

スキレットでA4ランクのステーキを焼く

 焼きあがったパンを冷ましながら、残った炭を使ってスキレットでステーキを焼き、ルクルーゼで煮込んでおいたシチューを並べ、シンプルな夕飯のできあがり。

 ちぎりパンは食べるまで中身がわからず、ロシアンルーレット的に盛り上がりました。子供でも簡単に作れるパンやピザはキャンプ初心者におすすめの料理です(^^)

 お酒のツマミとして、残った炭を使ってちびパンでシーフードやマッシュルームのアヒージョを作ってみたものの、家族4人で食べるにはさすがに料理が多すぎたorz

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かりんの湯のタオルサービス

お酒を飲みながら焚き火を囲むのが最高の贅沢

 備え付けのかまどやファイヤーハンガーは雨のため利用せず、芝生保護用の板に焚火台を乗せ、焚き火を楽しみながらお酒を飲みつつ子供達としばし談笑。

 当初の目論見では夕方に収穫体験をしてニンジンやホウレンソウを採り、ホワイトシチューに入れたりダッチオーブンでローストするつもりでした。雨天順延で残念。

 洗い物を済ませテント内を整頓したら本日2回目の温泉タイム。かりんの湯はTHE FARMの宿泊者だとその都度レンタルタオルが無料で人数分付いてくるのが良いですね!

インナーテントの寝心地

THE FARMのトイレは高規格らしい清潔さ

 テントに戻り石油ストーブを囲んで再びまったり。旧型アルパカは中型2ルームのトルテュProにちょうど良い出力だと思います。ランドロックにはやや火力が足りない印象。

 寝る前にトイレに行ったのですが、距離こそ少し離れていても清潔で不満なし。サイトにAC電源を付けて炊事場を完成させれば立派な高規格キャンプ場になりそうです。

 日中はクルマの走行音が気になるものの、夜中に近くを通るクルマはほとんどいませんでした。フロアマットとインフレーターマットのおかげで快適な寝心地でしたzzz

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氷点下3℃の涼しい朝

農園に霜が降りテントが凍るほど冷え込んだ朝

 翌朝は6時45分におそようございます!相変わらずトルテュProとシールドルーフのコンビは朝になっても真っ暗のまま。朝日で目覚めることができない由々しき問題あり。

 4時半くらいにかかと落としを食らって目覚めたときの外気温はマイナス3度。それでもリビング側にストーブを置き、足元に湯たんぽを入れれば電源なしサイトでも大丈夫でした。

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 畑の中にサイトがあるということは、ある程度虫がいることを想定していたけど(今回に関しては)テント前面を跳ね上げっぱなしでも全く見当たりませんでした。

収穫体験で野菜をゲット

ニンジンを探してココ掘れワンワン

 8時半に朝食を食べ終え、夜露や結露で濡れたテントやシート類を干して乾燥撤収に成功。天気予報通り9時頃から徐々に風が強くなってきたことで、乾燥の手助けになりました。

 前日とは打って変わって気温がぐんぐん上昇し、日中は約17度と春の陽気。雨が降った翌日の晴れかつ強風ということで、ありとあらゆる花粉のオンパレードでしたがw

 チェックアウトを済ませたらお楽しみの収穫体験。小松菜5束、ホウレンソウ5束、ニンジン5本と袋に入りきらないほど多く採れてしまい、持ち帰るのが大変(^^;)

かりんの湯リターンズ

チェックアウト後も15時までは温泉入り放題

 場内に併設された「THE FARM CAFE(ザファームカフェ)」で少し早めのランチ。ギリギリ待たずに入れたものの、12時台はかなりの行列ができていました。

 かりんの湯はチェックアウト後も15時まで入れます。3回目の入浴でもタオルは無料で借りることができました。13時50分にTHE FARMを出発し15時10分には帰宅。

 さすがは県内、北関東の那須や大子とは比べ物にならないほど近く、キャンプを終えての疲労度はかなり少なめ。改めて地元キャンプの大切さを感じました。

3年連続No.1で殿堂入り

THE FARMのグランピングエリア

 THE FARMはキャンプ場予約サイト「なっぷ」のアクセス部門で東日本No.1を3年連続で獲得し、殿堂入りしたとのこと。ラグジュアリーなキャンプって人気あるんですね~!

貸し農園・天然温泉・カフェ・コテージ・BBQスペースの5つの施設が集合した農園リゾート。多彩なグランピングサイトやコテージ、キャンプ場もあり、豪華な体験ができると話題なキャンプ場。圧倒的No.1で東日本アクセス部門3連覇を達成。

出典:SPACEKEY「なっぷAWARD2018

グランピング主体のリゾート

THE FARMに設置されたノルディスクの大型テント「ヴァナヘイム」

 メイン施設であるグランピングには、ノルディスクのアスガルド19.6やヴァナヘイム(30万円以上する大型テント)が使われており、家族4人で1泊6万円~となっていました。

 前年夏のUFUFU Village試泊会でシャチョさん方と焚き火を囲みながら雑談したとき、THE FARMについて(主に経営目線で)色々とお話したことを思い出しました。

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キャンプ場経営の成功事例

THE FARMのラグジュアリーなコテージ群

 宿泊施設の儲け方とか難しいことはよくわかりませんが、流行りを先取りした成功事例なんでしょうね。多種多様な選択肢が増えること自体は良い方向性だと思います。

 ただ、グランピングされていた方々はおおよそキャンプとは思えない格好でビックリ。バレンシアガのバッグとかモンクレールのダウンとか収穫体験でめっちゃ汚れまくってたけど…

 一般人の自分には理解できませんが、住む世界が違う方はあまり細かいことは気にされないのかも。アウトドアには不向きだと思うけど、そもそも金銭感覚が違いすぎましたw

まとめ

未使用に終わったTHE FARMのかまどとファイヤーハンガー

 THE FARMの1泊17,000円は現状の設備やサービスからすると割高かと。より設備やイベントの充実したC&C那須高原(囲炉裏や暖炉)が1泊9,000円なので余計にそう感じました。

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 せっかくサイトが広いので、値段やサービスを据え置いたまま2家族8人(テント2張りとクルマ2台)が1区画に滞在できれば、相当レベルの高いキャンプ場になるかと思います。

 ただ、かりんの湯がタオル代込みで1回4,740円だから3回入れば14,220円。収穫体験が2,000円として利用料金とトントン。そう考えると意外と高くないのかもしれませんね。