吊り下げ式のハーフインナーが石油ストーブのやけど防止に効果大

グロッケにアルパカストーブを入れてポカポカ快適

 ポリコットンのベル型テント「グロッケ12 T/C」の純正ハーフインナーテント(以下、ハーフインナー)を使い、石油ストーブのやけど防止を図ってみました。

 荷物が増えて居住空間が少し狭くなるものの、結露がより抑えられ、虫が寝室まで入り込みにくく、出入口を積極的に開けて開放感のあるサイトにしやすくなります。

 取り付けはボトムのトグルをセットし、センターポールに通して上から吊り下げるだけ。朝晩涼しい春秋キャンプで使用したときのレイヤリングを整理してみました。

グロッケ12 T/C ハーフインナー

ハロウィンキャンプでグロッケ12T/Cを設営

 2018年秋から使い始めたogawa グロッケ12 T/C(以下、グロッケ)。1年ほど使ってみて気になったのが、石油ストーブをテント内に入れたときの「こどもの寝転び」問題。

 寝ている空間に石油ストーブがあると、寝相の悪い子供が寝返りを打ったときストーブに突進して火傷したり、ストーブが転倒してテントが炎上したりするリスクがあります。

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テント内で石油ストーブを使う場合はあくまでも自己責任でお願いします。転倒や火傷だけでなく一酸化炭素中毒にも要注意。

GRAND lodgeで設営講習

GRAND lodge 高尾に展示されていたグロッケ12 T/C

 万が一の事故が起きないよう自らが壁となり石油ストーブの前に陣取り、夜中に転がってくる子供達を防いでいたのですが、そもそもハーフインナーがあれば安心かも?

 Foresters Village Kobitto@山梨から帰る途中に立ち寄ったGRAND lodge 高尾にハーフインナー付きのグロッケが展示されており、設営時のポイントを教えていただきました。

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ハーフインナーの大きさ

ogawaグロッケ12T/Cハーフインナーテント

 グロッケ本体は上半分が白いポリコットン生地、下半分がブラウンのポリエステル生地ですが、ハーフインナーは「全体がツルツルしたポリエステル生地」です。

 収納時の大きさは3シーズン用の化繊シュラフ1.5個分ほど。グロッケ本体の収納袋に入れるのは難しく、毎回使うものでもないため、本体とは別で持ち運ぶようにしています。

5分あれば取り付け可能

グロッケのハーフインナーはフレームなしの吊り下げ式

 ハーフインナーの取り付けはグロッケを立ち上げたら地面に近い8ヶ所のトグルを取り付け、センターポールを浮かせてループを通し、上から吊り下げるだけ。

 最初にセンターポールから吊り下げ、最後にトグルを取り付けても設置できました。センターポールは容易に回転するのでリングの向きは気にしなくても大丈夫です。

ダブルウォールのメリデメ

グロッケ12T/CハーフインナーをGRAND lodge TAKAOで見学

インナーを使うメリット

  • 空間を仕切ることで寝転び範囲を制限できる
  • 出入口を開けたときテントの外から雑多な荷物が見えにくくなる
  • もし虫が入ってきても寝室部分には入り込みにくくなる
  • 結露がより抑えられる(と言われている)

インナーを使うデメリット

  • 荷物が増える(重さは約3.5kg)
  • 居住空間が狭くなり少し圧迫感を感じる
  • ポリエステル生地がツルツルと滑る

ハーフインナーのレイアウト

グロッケ12 T/Cハーフインナーありのレイアウト

 グロッケは5角形なので、ハーフインナーと言いつつ正しくは「3/5インナー」です。残りの2/5がリビングとなります。左右2パターンの張り方があり、使い勝手に差はありません。

 センターポールから端まで一番短いところで150cmしかないため、家族4人だとキレイな川の字にはならず、真ん中の2人はマットを少し折りたたんで寝ています。

 5角形のグロッケのほうが設営は簡単ですが、12角形のアスガルド12.6のインナーキャビンは「1/2インナー」なので、レイアウトのしやすさはあるかもしれません。

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ハーフインナーありのレイヤリング

グロッケ12T/Cハーフインナーの寝床作り

 地面からの冷気を遮りつつ暖房効率を高めるため、地面のクッション性を加味しつつレイヤリングしています。以下はハロウィンから春休みの時期をイメージしています。

1.ダウンシュラフ(寝袋)

 外側に寝る大人は結露があってもシュラフが濡れにくいNANGAのオーロラ450DX、中央に寝る子供はモンベルのダウンハガー800ハーフレングス(#3と#5)です。

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2.クローズドセルマット

 インフレーターマットよりも長さを変えやすい自在性があり、設営や撤収の簡単なサーマレストのZライトSOL(レギュラーサイズ)を4枚、ダブル八の字に並べています。

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3.ブランケット

 ホットカーペットの熱をやわらげ、チクチクする肌触りを変えるため、ダブルサイズの毛布をホットカーペットの上に敷いています。寒いときはシュラフの上からかけることも。

4.ホットカーペット

 以前は2畳用のホットカーペット1枚+電気毛布1枚を4人で使っていましたが、現在は1.6畳用(ラグサイズ)のホットカーペットを2枚使い、それぞれ2名ずつ使用しています。

 山善の折りたためるホットカーペットは持ち運ぶときコンパクトになりとても便利です。電源付きサイトにおける最強の暖房器具ですが、春秋は暑すぎて寝苦しくなることも。

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5.オールウェザーブランケット

 いわゆるサバイバル用の銀シート。ハイマウントのオールウェザーブランケットは主に輻射熱に効果があり、ホットカーペットの熱を地面に逃がしにくくなるそうです。

 正直そこまでの効果を実感できるわけではないのですが、ホットカーペットが結露で濡れていることがあるため、間に挟んでおけば多少は故障に強くなりそうな予感。

6.インナーテント

 寝転びによる石油ストーブへの突進防止に効果大。グロッケは元々結露が少ないテントなので、結露が減ると言われても実際に効果があるかはよくわからず。

7.インナーマット

 グロッケには純正インナーマットがありません。テンマクデザインの大人気ワンポールテント「サーカスTC」のフルインナーとグロッケはボトムの5角形がほぼ同じサイズ。

 というわけでサーカスTCフルインナー用のインナーマットで代用できます。折りたたんでもコンパクトにはならず積載には毎回苦戦していますが、その快適さには代えられません。

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8.グロッケ本体

9.PVCマルチシート

 グロッケのボトム(グランドシート)は生地が薄いため、砂利敷きサイトでは一番下に分厚く丈夫なPVCマルチシートを敷いておかないと、いずれ破けて浸水するかも。

 PVCマルチシートを敷いてあるおかげで汚れや傷からグロッケを守ってくれます。公式の設営手順はやや煩雑なので、ショックコードやちょこっとバンドを使って工夫しています。

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まとめ

イーアス高尾にあるグランドロッジ高尾でお買い物

 グロッケのハーフインナーを導入したことで、寝室とリビングが明確に仕切られ、春秋キャンプでテント内に石油ストーブを入れても事故が起きにくくなったように感じます。

 電源サイトはホットカーペットとセラミックヒーターでインナーテント不要、電源なしサイトは石油ストーブとインナーテントで快適に過ごすことができそうです(^^)