春休みの週末は茨城県北部にある全国屈指の大人気キャンプ場「大子広域公園オートキャンプ場グリンヴィラ」の区画サイトでテント泊してきました!
悪天候予報により当初計画していた伊豆半島行きを断念し北関東に滞在先を変更した結果、思いのほか天候に恵まれ快適な3日間となりました。
散策路を探検したり大子温泉「ふれあいの湯」でのんびりしたり。大子グリンヴィラでやりたかった「子供達の自転車練習(補助輪外し)」もできて大満足(^^)
伊豆キャンプ改め茨城キャンプ
伊豆半島にある高規格キャンプ場「モビリティーパーク」に一度は行ってみたかったものの、千葉県に住む我が家としては距離が遠く週末の1泊2日では厳しいと感じていました。
春休みの週末であれば子供達も学校を休むことなく連泊キャンプに行けるため、両親が休暇を取得し金曜イン・日曜アウトの3日間を考えていたものの、水曜時点で天気予報を確認するとあいにくの雨予報。
なるべく早くチェックインし設営を済ませればギリギリ雨中設営とはならずに済みそうだけど…金曜午後から土曜にかけて雨マークが多く、せっかくの伊豆をアクティブに楽しむのは厳しそうな予感。
グランピング温浴施設!?
全国的に天気が下り坂となっているため春休みのキャンプは断念せざるを得ないか…でもせっかくの平日だしアウトドア的なことを何かしたいな、と考えていました。
おふろcafé bivouac(ビバーク)は、お風呂はもちろん、カフェやお食事を楽しんでいただける23時間営業のグランピング温浴施設です。グランピングとは、グラマラス(Glamorous =魅力的な、魅力のある)とキャンピング(Camping)を掛けあわせた造語であり新しいキャンプの形のことです。
そんなとき最近流行のキーワードであるグランピングをテーマにした温浴施設「おふろcafé bivouac」が埼玉県にあると知り、早速ネットで調べてみると意外と楽しめそう!小学生以上しか入場できないということは落ち着いた雰囲気という期待が持てます。
とはいえ我が家の家族構成的に微妙なのが、行こうと思っている日が3月31日(金)なこと。下の子が幼稚園を卒園したばかりで入学式を迎えておらず微妙なタイミングのため、念のため電話で聞いてみると「会社の方針で4月1日から小学生扱いとなるため3月31日は入館できませんが、4月1日(土)なら大丈夫ですよ」とのこと…
やっぱり連泊キャンプがしたい
せっかく会社を休んで3連休にしているのに、中日の土曜日に日帰りでお風呂に行くだけというのは残念すぎる。何か良い策はないか…と考えていると、大子グリンヴィラ近くにあるフォレスパ大子が3月末まで修繕工事に入っており、4月1日に営業再開となることを思い出しました。
昨年のシルバーウィークに滞在したときの経験から大子グリンヴィラなら多少の雨でも楽しく過ごせることを理解しており、もし予約が空いており大雨でなければモビリティーパークをキャンセルして大子グリンヴィラに連泊する案が良いかもと思いました。
大子町の天気予報を確認すると伊豆半島ほど雨が降ることはなく曇り時々雨、その後は曇り時々晴れとまずまずの天候。少なくとも設営や撤収する時間帯に雨が降ることはなさそうです。
とはいえ大子グリンヴィラ最大の難関でもある「サイトの確保」ができておらず、藁にもすがる思いで公式ホームページから空き状況を調べてみると…区画サイトは土曜日が×印なものの、フリーサイトは金・土ともに空いている!?
早速電話でキャンプ場に問い合わせてみると区画サイトにキャンセルが出て、金・土ともにサイトを確保できるとのこと。ホームページの更新には時差があるため×印でも空いていることがあるらしい…すぐさま電話で予約しました。
フリーサイトだと広々と幕体を張れるもののAC電源が無いため毛布や湯たんぽなど大量に持ち込まないと寒そうだなと感じていましたが、AC電源完備の区画サイトなら多少寒くても何の不満もありません!
トルテュの設営に苦戦!?
時間に余裕のある連泊キャンプということで前回の有野実苑オートキャンプ場と同じく荷物を満載し、7時半に自宅を出発しTAIRAYA大子店で買い物してから10時半過ぎに無事到着。
春休み中とはいえ平日なだけあって区画サイトもフリーサイトもそれほど埋まってはおらず、管理棟で並ばずにチェックイン完了(^^)
大子グリンヴィラの区画サイトは相変わらず関東とは思えないほど広々としており、感覚的には駐車スペース込みで15m×12m以上はありそうな大きさ。余裕で3張ほど同時に設営できそうです。
今回は連泊キャンプの標準装備である2ルームシェルター「トルテュpro」と小型タープ「エルフィールド”シールド”ヘキサpro」の組み合わせ。
4ヶ月ぶりにトルテュを立ち上げたら久しぶりに張り綱を張ってみました。本体からロープを全て外してあったため3種類あるロープの長さ確認とリングに結びつける作業、大量のペグダウン。
エルフィールドヘキサを連結したりフロント側を巻き上げたりして、幕体が一通り完成するのに要した時間、実に1時間。劇的に時間短縮できる気がしない(^^;)
連泊だから苦痛ではないものの、張り綱なしのリビングシェル+エルフィールドヘキサが30分以内で設営完了することを踏まえると、1泊2日のファミリーキャンプでは厳しいと再確認できました。
とはいえ、やはりトルテュの流線形のフォルムは美しい!特に天井部にあるリッジポールが新品交換後初使用なだけあって極めて曲がりが少ないw
エルフィールドヘキサのメインポールは230cmに設定してみました。ウイングポールで230cmを実現するため、2017年の新製品「ポールビット20」を開封し70cm×3本と組み合わせています。
エルフィールドヘキサは200cm(70cm×2本、60㎝×1本)で設営することが多いため、普段より30cm高くするだけで雰囲気が変わりますね!
自転車の補助輪外し
キッチンやダイニングを整えたら昼ご飯の準備を開始。子供達と楽しみつつ手早く済ませてしまおうと巻き寿司を作ることに。うっかり巻き簾を忘れてきたため、はね海苔と共にTAIRAYAで調達してきました。
ライスクッカーでご飯を炊き、市販のすし酢で酢飯を作ったら好きな具材を入れて巻くだけの簡単料理。切る間もなく恵方巻きの如くガブつかれましたがw
フォレスパ大子が修繕工事に伴い営業しておらず、夕飯作りまで余裕があるため自転車を借りに行きました。冬季料金が適用され翌朝10時までの1泊2日で1台900円。
上の子は幼稚園年中のとき補助輪を外して乗れるようになっていたのですが、その後自転車との接点が全く無くなり約2年ぶりの自転車。3分ほど一緒に練習すると勘を取り戻したのか発進、停止、カーブなど一通りできるように(^^)
先日卒園したばかりの下の子はそもそも自転車経験なし。おそらく三輪車や補助輪付きなら乗れると思われるものの、せっかくの機会なのでいきなり補助輪なしを借りて大子グリンヴィラ滞在中に乗れるようにしてしまおう作戦。
45分ほどマンツーマンで付き添った結果、真っ直ぐ走ってブレーキで停まることができるように。更に30分ほど練習すると発進とカーブもできるようになりました…親として嬉しすぎる結果。これだけで来た甲斐あったw
前々から自転車乗ってみたいと言われていたのに週末にキャンプばかりしていて申し訳なかったと反省。安全な場内だと長い距離を走行できるため子供達にとって大きな自信となったようです。
その後、大子グリンヴィラの外周道路を10周ほど自転車に並走していたら日々の運動不足により脚がパンパン(^^;)
サイトに戻りカードゲームで遊んでいると場内アナウンスが流れ、センターハウスにある大子温泉「ふれあいの湯」が営業開始とのこと。
4時過ぎに入浴券を購入しお風呂に入ると、スタートダッシュを決めた方々がちょうど上がるタイミングと重なり貸切状態に。ここぞとばかりにお風呂の写真を撮りまくったw
平日のように来場者が少なく写真の撮りやすい明るい時間帯でないとふれあいの湯が貸切状態になることは少なく、この1年間で5回来ているなかでは初めての経験でした(^^)
ポテチで焚き火!?
ふれあいの湯から上がってもまだ空は明るく、相変わらず暇を持て余しているため焚き火でもすることに。センターハウスで販売されている薪は2種類あり、約1.5時間燃焼するスギとヒノキのミックス薪と約1時間燃焼する黒い燻薪。
とりあえず2束買えば2時間くらい焚き火できるだろうと1束ずつ購入しファイアグリルに新品のロストルを敷き着火しようと思ったら、前回の有野実苑キャンプで料理を頑張ったとき着火材を使い切っていたことを思い出したw
センターハウスに行けば着火材売っているだろうし、燻薪は着火しやすいはずだからトーチで炙り続ければ火熾しできるはずだけど、せっかくだから試してみようと着火材代わりになると評判のポテトチップスで代用してみました。
まずは細めの薪と黒い薪をチャコスタに入れ、ポテチを10枚ほどロストルに乗せトーチで着火したら燃えているポテチの上に置き数分放置すると見事に着火成功。
ポテトチップスの脂分とジャガイモのでんぷん(炭水化物)が着火材代わりにちょうど良いとのこと。文化たきつけには敵わないものの緊急時の代用品としてはちょうど良いかもしれません。
確かにポテチの燃焼具合を眺めているとすぐさま燃え尽きるのではなく、1分以上炎を出し続けて燃えていました。
着火の難しい備長炭やオガ炭はチャコスタがあっても厳しいと思いますが、ホームセンターで売っているようなマングローブの炭ならポテチとチャコスタで簡単に火熾しできそうです(^^)
焚き火で何か料理する予定があるわけでもないため、のんびり眺めながらセンターハウスに売っていたマシュマロを焼いたりしてのんびり。相変わらず調理には参加しない男達w
スキレットですき焼き
1泊目の夜ご飯はスキレットですき焼き。ダッチオーブンハーフ12インチですき焼きを作ると家族4人にはサイズが大きすぎるためスキレット10インチで作りました。
ライスクッカーでツナとなめたけの炊き込みご飯を作り、ボウルにサラダを盛ったら夜ご飯の完成。10インチスキレットやダッチオーブンが使えるシングルバーナーが欲しくなる今日この頃w
夕飯を食べ終え、焚き火を囲んでマッタリしたら本日2度目のお風呂に。センターハウスで購入した入浴券があれば当日何度も入り放題となっているのが嬉しいポイントです。
とはいえ20時前後は子供達が寝る前のピーク時間帯。ある程度予測していたものの、平日にも関わらず靴箱に入りきれないほど混雑してましたorz
夜のふれあいの湯はどうしても芋洗い状態になってしまうので、大子グリンヴィラ近くにある「森林の温泉」に行ったほうが良いのかもしれませんね(^^;)
トルテュ内の荷物を整理し就寝&団欒モードに切り替えアルパカストーブに着火。4台並べたコットにホットカーペットを敷き、人数分のシュラフを広げたら準備完了!
…というのがいつものパターンですが、我が家のホットカーペットはコット3台分の大きさしかなく、いつも自分がホカペなしの状態。
4シーズン用のシュラフを使えばきっと問題ないものの、本格的な冬キャンプ用装備を持っていないのが現状。キャンプを始めた直後に買ったモンベルのバロウバッグ#3で3月~11月を過ごしてきました。
モンベル(mont-bell) 寝袋 バロウバッグ #3 バルサム 右ジップ 最低使用温度1度 1121273 BASM R/ZIP
ホットカーペットほど荷物がかさばらず、かつAC電源があれば温かく寝ることができるはずと見込んで電気毛布を買ってみました。Amazonでの口コミ評価が高く、手頃な値段で買えた電気敷き毛布です。
安価な製品はポリエステル100%が主流となっているなか、この商品は性能に優れたアクリルとの混紡とのこと。毛玉が付きやすいらしいのですが、年に数回キャンプで使うだけなら問題ありません。
コットの上に電気毛布を敷きバロウバッグで寝てみると、なんだかジンワリ温かいような…何も無いよりはマシですが、ホットカーペットonコットの驚異的な温かさとはレベルが違いすぎたorz
ありがとうございました
そういえばチェックインするとき、センターハウス前のフリーサイトで感慨深そうに場内の様子を眺めているオレンジ色の上着を着た男性を見かけました。
先日発表されたアウトドア雑誌ガルヴィの人気キャンプ場ランキング2016で東日本1位に返り咲いた大子グリンヴィラを長年運営してきた小松支配人のようです。
夕方に公式ブログを見て知ったためお声がけできなかったのですが、キャンプ場建設時から15年以上に渡り携わってきた彼もこの日が最終日だったとのこと。最後の挨拶を読むと泣けてくる…「忖度」ってこういう時に使うのかな?
大勢のスタッフを束ねて国内屈指の高規格キャンプ場(というか、もはやブランド)を作り上げた功労者かと思います。もしかするとコアなユーザーはこの日、最後のご挨拶に駆けつけていたのかもしれませんね(^^)
公営キャンプ場らしいハード面と公営キャンプ場らしくないソフト面の充実ぶりを主導してきたであろう支配人。よくぞここまでのキャンプ場を作り上げてくださり、利用者として感謝の念に堪えません。本当にありがとうございました。