在宅勤務が増えて運動不足、キャンプ場に行って飲んで食べて寝るだけだと太る一方。多少の運動になるかと考え、標高1,915mの那須岳(茶臼岳)に登ってみました。
山頂はガスっていて絶景とまではいきませんでしたが、下山途中で晴れ間がのぞき、良い気分転換になりました。小学生を連れて行くのにピッタリな山だと感じます。
ザレ場で何度か滑って尻餅をつき、カメラをぶつけてもおかしくない事態が発生。リュックに取り付けたPeakDesignキャプチャーV3のおかげで事なきを得ました。
この記事の目次
夏の那須岳(茶臼岳)に登る
まず初めにお断り。今回はロープウェーを使って9合目まで登っているため、本格的な登山ではありません。縦走もしません。ゆえに必要最低限の装備です。
目的地は那須岳の主峰「茶臼岳」。登山道の状況から、一般人の感覚ではトレッキング(軽登山)かハイキングがしっくりくる難易度ではないかと思います。
栃木県 山のグレーディングによると最も易しいA1ランク。親子でのトレッキングは利尻島や礼文島を巡っていた北海道キャンプ旅2019以来。それでは行ってみよー!
往復2時間のハイキング装備
標高約1,900mということは自宅より10℃ほど涼しいはず。服装は帽子+肌着+半袖シャツ+長ズボン、荷物は普段使い用のデイパック22Lに以下を詰めました。
- レインウェア上下(結局使わず)
- 薄手のフリース(結局使わず)
- ミラーレス一眼+マクロレンズ
- ミニ三脚+アルカスイス互換クランプ
- スマホ・モバイルバッテリー
- お菓子・水筒・タオル など
まずはキャンプ場にチェックイン
6時10分に自宅を出発し、東北道の浦和あたりでしばらく渋滞。9時5分に本日の宿泊予定地「キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原(以下、C&C)」に到着。
チェックインを済ませ場内を見て回ると、1年4ヶ月ぶりに来たこともあり新しいサイトがいくつも増えていました。そして相変わらずの大人気。ちびっ子達が楽しそう!
午前中は駐車場が空いていない
- 那須ロープウェー山麓駅
- 峠の茶屋駐車場
- 大丸園地駐車場
C&Cをあとにし那須街道を北上すると、朝9時台にもかかわらず道の駅周辺が渋滞中。9時50分にロープウェー山麓駅に到着するも、乗り場近くの駐車場は既にいっぱい。
突き当たりにある峠の茶屋駐車場まで行ってみるも空きなし。来た道を約2kmほど折り返し、大丸温泉近くの県営駐車場(無料)まで下りて、なんとか駐車できました。
ロープウェー山頂駅で山登り準備
ここから1時間に1本程度の路線バスに乗り換え、10時40分のロープウェーに乗車。この時点で那須岳はガスに包まれており、残念ながら景色はあまり見えません。
標高1,684mのロープウェー山頂駅でトイレに行って準備を整え、11時に散策スタート。周りを見渡すと、素人目には本格的な登山装備のように見える方が約半数。
茶臼岳はザレ場とガレ場のミックス
茶臼岳はロープウェー山頂駅から大岩までが前半、大岩から山頂までが後半。前半は細かな砂利(ザレ場)でやや傾斜があり、歩き方によっては足を取られます。
3年前のGWに来たときは途中で雪が降ってきて、かつ風速10メートル以上の横風。レインウェアもなく、山頂は諦めて大岩を過ぎたあたりで引き返した経験あり。
山頂付近はガスときどき晴れ
大岩を過ぎると景色が変わり、今度はちょっとした岩場(ガレ場)。前半の砂利より歩きやすくなりますが、道は少し狭くなりました。鳥居が見えてきたら無事ゴール。
山頂付近では雲の中に入ってしまうことが多く、景色はあまり望めませんでした。日が出ると暑いものの、雲に入って風があれば涼しいのはさすがは標高1,915mですね。
途中2回ほど景色を眺めながら一休みして、ロープウェー山頂駅から55分ほどで山頂に到着。体感は約18℃、ミニ三脚にカメラを載せて記念撮影、適度な疲れが心地よい。
行きはよいよい、帰りは怖い
30分ほど頂上付近でのんびりしたら下山開始。下りは体が疲れないけど、バランスを崩して滑ったり転んだりしやすく、子供の面倒を見ながらだと気を使います。
大岩を過ぎて砂利(ザレ場)を下っていたとき、ケツポケに入れていたスマホが鳴りました。不安定な足場で突然の音と振動にビックリして派手にすってんころりん。
何かと思えばC&Cから「サイトが空いたので入場可能です」とのご連絡。カメラを斜めがけしていたら最悪レンズが割れていたか、よくて傷まみれになっていたなこれ…
キャプチャーがあって助かった
今回はピークデザインのキャプチャーV3をリュックに取り付けていました。山岳写真を撮られる方には定番中の定番アイテムで、アウトドア全般と相性が良い印象があります。
体からぶら下げていないから、カメラをぶつけたり振られたりするリスクが低い。キャプチャーを知ると、首から下げて山登りしている人は逆にすごいと思うほど。
トレッキングポールを手に持たなくても、子供の手を引いたり岩を触って登ったりする機会があったので、キャプチャーで両手を空けておいたのは大正解でした。
マイクロレンズ1本での山登り
今回はNIKON Z6にNIKKOR Z MC 50mm f/2.8を付けて行きました。ピークデザインのスタンダードプレートを付けて、キャプチャーに撮影の都度付け外しする感じ。
標準マクロだと遠景もスナップもこなせ、クローズアップ撮影ができて荷物をかなり減らせました。広角や超広角は最近のスマホで結構キレイに撮れますしね。
那須岳トレッキングの反省点
- 筑波山では必要性を感じなかったが、那須岳(茶臼岳)ではキャプチャーがあって本当に助かった
- 下りのガレ場で捻挫しそうで怖かった。足首を守るようなミドルカットのトレッキングシューズにすべきだった
- 利尻島や礼文島のとき使っていたトレッキングポールを忘れた。持っていくのが正解だった
- ミニ三脚も悪くはないが、次はちゃんとした三脚を持っていきたい(できれば双眼鏡や望遠レンズも)
- 火器類は置いてきたけど地オートと110g缶の組み合わせが面白そう。最近ソロキャンプも増えてきたしコッヘル欲しい
那須ロープウェー山麓駅から林道を下り、13時20分に大丸温泉近くの県営駐車場に到着。程よい疲れを感じる中、キャンプ場へ向かいます。後編に続く。