今回、ママがいない…父子でほっこり温泉&ひな祭りキャンプ

 3月最初の週末は千葉県勝浦市にある「勝浦つるんつるん温泉直営オートキャンプ場」に滞在しつつ、かつうらビッグひな祭りを観てきました!

 ママ体調不良により初めての父子3人キャンプとなった2日間は天候にも恵まれテント泊や温泉、砂浜遊びなど思いのほか楽しむことができホッと一安心(^^)

 とはいえ料理面では全く精彩を欠き、キャンプの楽しみの半分くらいを犠牲にし情けない限り…ひな祭りキャンプらしさの全く感じられない「極々普通の父子キャンプ」でしたw

父子キャンプに方針転換

 2017年シーズン初のテント泊を週末に控えた木曜日、体調不良によりママがダウン…検査の結果、流行のピークを過ぎたはずのインフルエンザA型に感染していることがわかりました。

 成田ゆめ牧場のフリーサイトに出撃する予定で荷詰めを半分ほど終えていたものの、友人家族とのグループキャンプは一旦延期とさせてもらい週末の予定を考え直すことにorz

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 大事な卒園式を間近に控え週末看病することで家庭内感染するのは論外…夫婦で相談のうえ、病後人を自宅に置き去りにし3人で出かけることにしました。

 過去10回以上行き慣れた成田ゆめ牧場に行くのも悪くない選択だけど、広い観光牧場内を散々連れまわされて疲労度マックスになること必至(^^;)

 春休み前はよほどの人気キャンプ場でない限り当日朝に電話しても余裕でサイトを確保できる傾向にあり、楽しそうなご当地イベントがあれば出かけてみようかなと漠然とイメージしていました。

 金曜夜少し早めに帰宅するとハマグリのお吸い物やちらし寿司、桜餅(主役が自ら作成)が食卓に並んでいました。そうか、ひな祭りの時期だったか…娘がいるにも関わらず3月3日の存在を忘れてたw

 夜になるとまだまだ肌寒い季節。もしキャンプに行くなら場内もしくは近くに温浴施設(できれば温泉)があるといいよね、ということで候補を考えてみます。

 北関東にはキレイなお風呂が併設された大子グリンヴィラやスウィートグラスなどあるものの、3月上旬の寒さを考えると南関東のほうが良いだろうと思案。

昨年も3月上旬からテント泊を開始したのですが、夜寒くないよう東京都江東区にある若洲公園キャンプ場に出撃してました。
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 あっ!温暖な南関東で温泉が近くにあって、時期的に楽しそうなイベントやってる良い場所あるじゃん…温泉キャンプ場に泊まって「ひな祭りイベント」に行ってみよう作戦に決まり!

 土曜朝一で子供を連れて病院に行っている間にホームベーカリーでピザ生地を発酵&3人分の着替えなどをバッグに詰めてもらい出撃準備は万端(^^)

 11時に病院から帰宅したら急いで残りの荷物を積み込み、11時半に自宅を出発。目指すは千葉県勝浦市にある「勝浦つるんつるん温泉直営オートキャンプ場」です。

タオルや着替え一式を持っていくの忘れてるよ!

折角ピザ生地を持たせたけど「のし棒」を持っていくの忘れてるよ!

 

 房総半島を南下中に連絡があり、バタバタと急いで荷物を積み込んだため色々と忘れ物をしてしまったようです…父子3人でのテント泊に不安がよぎります。

 キャンプ場に向かう途中、電話で当日の空き状況を確認しサイトを確保。今日は空いてるから早めにチェックインしても良いよ~と言われたものの、出発がだいぶ遅いためせっかくの善意も意味なしorz

つるんつるん温泉キャンプ場

 国道297号線を外房に向かう途中、ショッピングセンター「オリブ」で食材や飲み物を調達。渋滞に巻き込まれることもなく道は極めて順調です。

ゲームセンターで本多忠勝のゆるキャラらしきものを見かけたので写真に撮ってみたのですが…なぜ蜻蛉切を持ってないんだろうw

 13時45分に無事キャンプ場に到着し受付でチェックインを済ませ設営開始。今回は少ない労力でサクッと立ち上がるスノーピークのリビングシェルのみ(ヘキサタープなし)です。

 コット3台をシェルター内に並べリビング・キッチンは屋外へ配置。風上にリビシェルを配置しており3月上旬の青空ダイニングでもそれほど寒くはありませんでした。

 涼しい季節は虫もほとんどいないし本当に快適ですね!保冷アイテムは発酵が進みすぎないようピザ生地を入れておくためソフトクーラーバッグだけ持参し、現地調達した飲み物などは屋外に置いておくだけ(^^)

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 今回は我が家の調理面での大黒柱が不在なため、普段からジャイアンシチューなどの一風変わった創作料理が得意な娘(幼稚園年長)に期待を寄せます。

遅めのランチ作り

 まだお昼ご飯を食べておらず、そろそろお腹も空いてきたのに二人で遊びに出かけて帰ってこない…何度呼びかけても昼飯を準備してくれる気配なし(←自分で作る気は無い)。

 仕方がないのでテーブルを2台連結してテーブルクロスを敷き、それっぽい雰囲気だけでも出してみました。昨年秋に行ったキャンピカ明野ふれあいの里の帰りに立ち寄った八ヶ岳リゾートアウトレットで購入したものです。

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 遊び疲れたのか15時半にようやく昼食作りを始めてもらえることになったものの、のし棒を忘れてきたためピザ生地を均一に伸ばすことができないピンチ!

 何か適当な棒はないかとキャンプ道具を漁っていると、昨年夏オートキャンプフルーツ村に行ったときに買ったバウムクーヘンセットに付いてきた竹棒があることを(本日の料理人が)思い出しました。

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 アルミホイルやサランラップの芯と比べ若干凸凹はあるものの、ピザ生地を伸ばすには十分。父親がポンコツな分、反面教師としてしっかり者に育ってくれているようで何よりw

生地を伸ばせたらチーズとかコーンとか好きな具材を乗せてみてね~

順番違うよ!生地を伸ばしたらチーズとか乗せる前にピザソース塗らないとダメでしょ!

その次にチーズ、そしてコーンとかツナとか乗せるの。とりあえずピザソース伸ばすから、パパは早くスプーン持ってきて!

 

 生地がいい感じで伸び始めたのを確認しつつ軽く指示出ししてみたものの、思いっきりカウンターパンチを浴びました…女子はホント手強い(^^;)

 とりあえず5歳の娘のほうが調理スキルが上ということがわかり、素直にスプーンを渡して自分はフォールディングオーブンの予熱を進めることに。

 ピザの準備ちゃんとできたかな~?と様子を見に行くと、多少雑だが大人の指示や補助一切無しで仕込みを全てこなしたようです。具材の減り具合からして、かなりツマミ食いした気がするけどもorz

夜のひな祭りと温泉

 かなり遅めのランチを食べ終え一段落したら、夜のメインイベント「回廊段飾り」があるビッグひな祭りの松野会場へ。長勝寺は勝浦つるんつるん温泉キャンプ場から徒歩で行ける距離にあります。

 ビッグひな祭り開催期間のうち3日間だけ夜のイベントがあることを下調べ済み。キャンプ場への帰り道用としてLEDランタンやヘッドライトを持って会場へ。この日は里あかり最終日ということもあり、たくさんの観光客が集まってきていました。

 早速ボランティア隊として柄の長いライターを借り受け、道路脇にたくさん設置されている竹灯籠にあかりを灯していきます。これが夜になると優しい雰囲気を醸し出して最高!

 長勝寺の境内には数百体の雛人形が飾られており圧巻…と思っていたのですが、翌日行くことになるメイン会場に比べれば大したことなかった(^^;)

 長勝寺近くの日枝神社には大量の竹灯籠が斜面に沿って無数に配置されており、もはや神秘的ですらあります。約5,000本の竹灯籠に彩られた会場、来年もまた来てみたいと思わせる出来栄えでした。

 ピアノや和太鼓の演奏などの催し物など開催されている会場をあとにし、徒歩15分ほどでテントに到着。少し片付けたらキャンプ場受付のあった温泉施設に向かいます。

つるんつるんな温泉

 勝浦温泉は千葉県内で唯一「名湯百選」に選ばれているらしく、キャンプ場利用者以外にも地元の方や海帰りのサーファーなどが立ち寄るそうです。

名湯百選に選ばれるような有名観光地は温泉宿の連なる温泉街のイメージがあったのですが、ここ勝浦温泉は「勝浦つるんつるん温泉」の1軒宿のみ。周囲は野山と田んぼです。

 淡い黄褐色で神経痛や皮膚病に効能があるらしい!アトピーにも効果があるとのことでガサガサの肌がトゥルントゥルンになると期待して早速入ってみると…

 確かにお肌がツルツルになった気がするほどキチンとした温泉でしたが、名称の通り床も「つるんつるん」で大人も子供もよく滑るw

源泉が約18℃と低いためお風呂にするため沸かしている模様…いわゆる鉱泉ですね。効能があれば個人的にはあまり気にならないけど、源泉掛け流しが良い人にはイマイチかも?

 子供達の肌は湿度の低い季節ということもあり乾燥気味でしたが、温泉に入るとカサツキが少し落ち着いたような気がします。肌がすべすべになるというのも納得の泉質でした(^^)

 お風呂から上がり湯冷めする前に子供達をシュラフに入れ、アルパカストーブに点火しリビシェル内もポカポカ。いつも通り19時台にはおやすみなさいzzz

 ピザを食べた時間が遅くお腹があまり空いていないため(自分専用の夕飯として)スキレットでお高めな牛肉を焼いてみたものの、いい感じのジュージュー音と匂いで下の子が目覚めてしまい全部食べられてしまった…

 仕方がないので翌朝に焼きそばでも作ろうと思って買っておいた豚肉と野菜を炒めてお酒のおつまみに。下の子を寝かしつけたあと自分も21時半にはおやすみなさいzzz

過去最速レベルの撤収!?

 翌朝は6時にスッキリとした目覚め。外に置いておいたペットボトルも凍ってはおらず、外気温は4℃くらいまでしか下がらなかったようです。幕内も石油ストーブのおかげで快適。

 サクッと朝ご飯を済ませ片付け開始。子供達にシェラカップなどの食器を洗いに行ってもらっている間に霜が付いたままのリビシェルを畳み、8時50分には完全撤収完了!

撤収中にいつもと違う感じがして気付いたのですが、残念ながらリビシェルのCフレームのショックコードが破断した模様…地味にショックorz
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 労働力不足のため撤収ペースがなかなか上がらず途中心配になりましたが、前日夜のうちにスキレットやオーブンなどの大物を洗っておいたのとツーバーナーやキッチンスタンドを持参しなかったため荷物が少なく何とかなりました。

 キチンとしたファミリーキャンプでの過去最速撤収記録はキャンピカ富士ぐりんぱに行ったときの8時55分だった記憶があり、荷物の少ない3人とはいえ素早く片付けられたのは本当に良かった(^^)

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 キャビンがある場所まで探検しに行ってなかったため区画サイトにクルマを残し、3人で急斜面を登りキャンプ場全体を見下ろす高台(子供の森)へ。家族連れで来ているキャンパーは少数派のようでした。

 しばし森の中で遊んだら勝浦つるんつるん温泉キャンプ場を後にし、この日のメインイベントであるビッグひな祭りの会場へ出発。朝早くに行けば大混雑に巻き込まれずに済むだろう作戦です。

 キャンプ場から最も近い会場は昨夜行った長勝寺ですが、徒歩20分程度の距離にも会場の一つである総野会場(総野小学校の隣にある集会所)があるためクルマで向かいます。

 オープン直後に訪れたこともあり来場者はおらず、イベントスタッフとして駆り出されたであろう地元の中学生達としばし談笑(と情報収集)。お茶やお菓子をいただきながら小休止したら次の目的地に向かいます。

圧巻のビッグひな祭り

 メイン会場である芸術文化交流センター「キュステ」に到着するも、残念ながら土日は大混雑するため駐車場には入れないらしく遠く離れた守谷海岸まで行けとのこと。

キュステや勝浦市役所の向かいにある「研修センター」に小中学生の頃よく来ていたのがとても懐かしいw

 20分ほど房総半島を南下し守谷海岸近くの大きな駐車場に到着。守谷ってとにかく駐車場狭かったはずなのに随分広くなったなぁと妙に感心(^^)

 約20年ぶりの守谷海水浴場は、すぐ近くにある鵜原海水浴場よりも断然砂浜がキレイだったこともあり(世の中がバブリーだった時代に)毎年のように遊びに来ていたのでホント懐かしい。

キュステ(メイン会場)

 満員のシャトルバスに乗り込み再びキュステまで戻り、圧巻のひな壇をじっくり鑑賞。江戸時代のひな人形から最新のひな人形までたくさんのお内裏様やお雛様が飾られており、その数と規模にとにかく圧倒されます。

 ビッグひな祭りの本場である徳島県勝浦町より(勝浦繋がりで)7,000体ものひな人形を譲り受けたとのことですが、本場はいったいどんな規模なのか気になりますね!

遠見岬神社

 ビッグひな祭りでぜひ行ってみたかった遠見岬神社。勝浦朝市のすぐ近くにあり、キュステ以上に大混雑しているものの午前中に来たため何とか間近で写真撮影&鑑賞することができました。

 なお雨が降ると雛人形を飾ることができないため、遠くからだと本物のひな壇のように見える「大きな写真」が代わりに飾られるらしいw

 3月上旬にも関わらず手元の温度計で最高気温が17℃まで上がり、終日寒すぎず快適でした。せっかくだし守谷海岸を見に行ってみようと砂浜へ下りてみたものの、そういえば着替え一式を持ってくるのを忘れていたことに気付くも既に後の祭り!下着までずぶ濡れw

 外房の海から帰るサーファー、ゴルフ銀座から帰るゴルファー、ビッグひな祭り帰りの家族連れで大渋滞の国道297号線&京葉道路を抜け3時間半かけて無事帰宅…疲れたけど、なんだかんで楽しかった(^^;)

まとめ

 温暖な房総半島で温泉とひな祭りを組み合わせた2017年シーズン初のテント泊。はじめての父子3人キャンプではあったものの設営・撤収作業に大きな問題はありませんでした。昨年親子で行った公園野宿体験とは大違い!

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 とはいえキャンプの醍醐味であるアウトドア料理面での大幅なレベルダウンは否めない…カップラーメンやレトルトカレー以外のレパートリーを増やさなくてはw

 無印良品などで調理器具を揃えることは大好きなんですが、人生において家事全般を疎かにしてきたツケがこんな形で回ってくるとは…トホホ。

 ビッグひな祭りイベントは毎年2月末~3月頭に開催されているそうです。勝浦市周辺には勝浦つるんつるん温泉直営オートキャンプ場以外の選択肢もあるため、機会があれば来年も「ひな祭りキャンプ」に出撃してみようかなと思っています。